エルトン・ジョンの1973年のアルバムで邦題を“黄昏のレンガ路”という。このアルバムは、シングル“Your Song”や前作“Don’t Shoot Me I’m Only The Piano Player”の大ヒットにより商業的にも成功し、彼の実力が大きく評価された後にリリースされたアルバム。2枚組というボリュームで、4曲のシングルヒットの他にもレゲエやR&Bなど新たなサウンドへの試みもされており、バラエティに富んだ実験性のあるアルバムとなっている。
このアルバムに収録の“Candle In The Wind”はもともとトーピンのハリウッドに対する情景が表れた曲で、マリリン・モンローの追悼として書かれた名曲。最近ではダイアナ元皇太子妃の追悼歌として歌われていたのが印象深い。
エルトン・ジョンの曲はほとんどが、作詞家バニートーピンとの共作で、彼のつくる文学的な詩作の世界はエルトン・ジョンの音楽を語る上では非常に重要な要素となっている。デビュー当時のエルトン・ジョンの音楽のほうが、彼の独特な歌唱にあったサウンドであったことは否めないが、彼の代名詞的な大ヒット曲である“Your Song”が生まれた1970年あたりから二人の相性も良くなり、バランスの取れた上質なポップスを作るようになる。
このアルバムは、エルトンの美しいメロディーとダイナミックな構成、トーピンの書く文学的な詩の世界が解け合った集大成ともいえる内容。2枚組のためセールスこそ振るわなかったようだが、文句なしにエルトン・ジョンとバニートーピンの最高傑作であるといえよう。








