Thelonious Monk / John Coltrane - Live At | NOTRE MUSIQUE

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Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

Monk&Coltrane先月末に突如発表されたセロニアス・モンクとジョン・コルトレーンの1957年のライブ盤。タイトルが最後まで入らなかったが、タイトルは“Live At Carnegie Hall 1957”という。
この年の11月にニューヨークのカーネギー・ホールで行われたライブで、モンクのカルテットにコルトレーンが加わるという編成で、メンバーはThelonious Monk(p),John Coltrane(ts),Armed Abdul-Malik(b),Shadow Wilson(ds)というメンツ。
当時マイルスのバンドをヘロインと過度の飲酒癖により首になったコルトレーンを同郷のモンクが自分のバンドに誘うことで、このコラボレーションは実現している。このバンドは5spotでのライブを繰り返し、好評を博するのだが、公式な録音が一切なくモダンジャズ史上の伝説となっていたバンドである。このカーネギーホールでのコンサートは5spotでのライブの後の総決算的なライブ。このコルトレーンを擁するモンクのカルテットの他に5バンド出演しているが、やはりコルトレーンのソロは郡を抜くほど素晴らしい。ジャンキーではあったが、この57年にソロでも“Soultrane”“Bluetrain”という2作の名盤を生み出している通り、非常に音楽的には冴えている。なおコルトレーンは後年この57年が人生の転機だったと語っていたそうである。
演奏のほうは熱いソロを繰り広げながらも非常に整合性の取れたバランスの良いライブで、モンクのピアノも実に上品でバンドアンサンブルを重視した演奏。特に名曲“Blue Monk”で聴ける各人の短いインプロヴィゼーションの説得力ある構成は特筆に価する。
そして今回発掘された音源は信じられないほど音が良い。いままで陽の目を見なかった蔵だし音源とは思えないサウンドで、録音状態は極めて良好。それぞれの楽器の音のバランスも非常に良く、最近録音された新譜のようでもある。
今回のCDの帯には“世紀の大発見、驚愕の高音質、ジャズ界の奇跡”と宣伝文句がうたってある。こういった企画もの的な発掘盤の場合、たいていは大袈裟なセールスコピーと比べて内容がともなわないものが多い。だが今回のこのアルバムはセロニアス・モンクとジョン・コルトレーンというジャズ界2大巨頭の邂逅の最も良い場面を刻銘に捉えた歴史的音源といえる。