かちかちやま(4〜7歳) | 8歳7歳息子との絵本生活

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絵本感想が中心です。読み聞かせ講座をきっかけに絵本の世界に魅了され、いまは子供そっちのけ、自分が絵本を楽しんでいます。息子たちは、1年4ヶ月差の歳近めの兄弟です。小3の長男、小1の次男です。気になることは子連れキャンプ、子連れディズニーランド。

「かちかちやま」
再話:おざわとしお
画:赤羽末吉

日本人なら誰もが知る有名な昔話、かちかちやまです。この絵本は残酷で、狸がおばあさんを殺して、婆汁にして、おじいさんに食べさせる記述があるので、読み始める年齢には注意が必要です。


完全に悪者扱いの狸ですが、狸サイドから見たら、自分が狸汁にされかけている状況だったのでお婆さんを殺してしまうだけなら、正当防衛かなと思う部分もあります。婆汁にしておじいさんに食べさせたことは完全にやりすぎです。


おじいさんには同情します。原因となった狸を家に連れてきたのは自分だし、知らないとはいえ、婆汁を食べてしまったし。


ばあさまや。このたぬきじる、なんだかばあさまくさいなぁ


おじいさんが、婆汁を食べる前の一言です。

知ったあとのおじいさんの気持ちを想像すると、くやしさややりきれなさは想像を絶します…


後半はおなじみのかちかちやまのストーリーですが、赤羽末吉さんの挿絵は味があって、ストーリーも丁寧に描かれているので、よい昔話絵本だと思います。前半が衝撃的すぎるけど。



フォローさせていただいている、ゆうTO3の昔話談義を最近読んだので、たぬきがおっさん、ウサギが美少女にしか見えなくなってしまいました。

この方の昔話談義がおもしろいので、かちかちやま以外の昔話談義もおすすめです。


ゆうTO3の昔話談義(かちかちやま)



昔話法廷にも、かちかちやまの裁判があるのでそちらも載せておきます。


昔話法廷(かちかちやま)



とても印象に残る昔話絵本でした。


どんどはらい。