「いろいろへんないろのはじまり」
作:アーノルド・ローベル
訳:まきたまつこ
世界に色ができるまでの物語を描いたファンタジー絵本です。この物語の最初、世界は白黒灰色の世界だったんですって。魔法使いが、いろいろ混ぜたら、青ができて、黄色ができて、赤ができました。灰色の世界で暮らしていた人たちは、魔法使いの作った色に飛びついて使い始めるんだけど、一色だけでは不都合がありました。というお話です。
この絵本を読んだとき、思い出したのは大学時代の先輩。「空はどうして青いの?」って聞いたとき「光の波長が…」とか科学的な答えをする人じゃはくて、「空が紫色やったら暗い気持ちになるやろ、黄色やったら目がチカチカするやろ、青色やったら心がすかっとするやろ、だから青色やねん。」って答えるような男性が好きだと言ってました。前者の答えを期待する私にとっては、全く理解のできない先輩の言葉が印象的で、よく覚えています。そんな先輩にこの絵本を読ませてあげたいなー。
同じアーノルド・ノーベルの著書「どろんここぶた」にはまった長男でしたが、こっちの絵本はそうでもなかったかな。魔法使いが乗ってる、自転車とか馬とか船を探すのは、楽しかったみたいです。一色だと見分けづらい!