立秋が過ぎてもまだまだ暑い毎日ですね。
今年は酷暑と言われるほど、
例年にも増して気温が高くなっています。
気をつけていても熱中症になる方もおられます。
今回は体の熱を発散する仕組みのお話です。
熱中症の原因
熱中症の初期症状は
脳を含む内臓の血流低下が原因です。
末梢血管に血液が集まり
脳に十分な血液が届かないと、
めまいなどが起こります。
筋肉組織での血流低下が原因のひとつです。
熱を発散する仕組み
熱を発散するための仕組みは大きく二つあります。
①汗をかく
一つは体内に熱がこもったときは
汗をかきます。
そのときに熱は気化熱となるので、
体内の熱は下がります。
②皮膚と血流
もう一つは皮膚と血流です。
皮膚は熱を放出するための冷却装置です。
体内で発生した熱は血液に移ります。
熱くなった血液は
体表近くを流れ冷やされます。
冷やされた血液は、
体内に戻り体を冷やします。
体が熱くなると皮膚が赤く見えるのは、
皮膚の下を流れる血管が拡張して、
そこで体を冷やしてくれているからです。
皮膚は熱の冷却装置
この皮膚の冷却装置が働くポイントは
毛細血管です。
皮膚には沢山の毛細血管が存在し、
体内で発生した熱は、
この毛細血管に広がり、
体外へ放出されるからです。
毛細血管は
全身を流れる血管の99%を占めます。
そして毛細血管は年齢とともに減ってゆき、
60~70代の毛細血管の量は、
20代の毛細血管の量より
40%近く減ってしまうともいわれます。
それに加え、
高齢者は汗をかく力も低下します。
ご高齢の方の、
熱中症への注意が特に必要な理由がここにあります。
参考:NHKガッテン!2016年冬号
vol.33「毛細血管力で若返る」
毛細血管を減らさないために
山道を想像してみてください。
人がいつも歩いているところは草が生えず、
だれが見ても道だと分かります。
しかし、人が歩かなくなるとどうでしょう。
数か月もすると草が生えて、
どこに道があったのかすら
分からなくなってしまいます。
血管もこれと同じことが言えます。
血流の悪い毛細血管は、
いわゆるゴースト血管となって、
だんだん減っていってしまいます。
ポイントは血流を維持すること
血流をいつも維持しておくことが
血管の減少を防ぐためのポイントです。
- 適度な運動
- 休息をとること
- 正しい食事
- 上記などの正しい生活習慣
が大切になります。
熱を体中に分散したり、
体表から熱を発散しやすくするためには
血流が大切。
熱中症予防として、
また夏を快適に過ごすための
健康生活のポイントとして、
血流をよくするための習慣を心がけましょう。
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