鈍感な人をうらやましく感じる時 | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

「人間の最大の悪は何か。
それは鈍感である。」
今は亡きノムさんの言葉だ。
でも、私は鈍感な人を、
うらやましく感じることがある。

一番は、お昼のランチ時…。
太った、いかにもメタボ!
と見えるおじさんが気に留めず、
油ギラギラのおかずで、
ご飯を山盛り食べていた。

私は、健診の数値が、
特に異常は出ていないが、
ギラギラおかずが食べたくても、
山盛りご飯が食べたくても、
やっぱり躊躇う…。

躊躇うというよりも、
罪悪感に駆られるというのが、
適当かもしれない。
憚ってしまうのである。

でも、メタボおじさんは、
恐らく健診の数値でも、
多少の異常が出ていると思う。
体つきが物語っている…。

でも、何の気兼ねもなく、
モリモリ食べているのだ。
この鈍感さがうらやましい…。
私には、とても真似できない。

病気の罹患には運もある。
健康に気遣っていても、
病気になる人はいるし、
何も気にしなくても、
病気にならない人もいるのだ。

だったら鈍感でも、
同じなのかもしれないが、
どうしても気にしてしまう。
ダメな性分だと感じる…。

「人間の最大の悪は何か。
それは鈍感である。」
本当なのか?
人間の最大の悪は、
気にし過ぎることではないのか?

そう感じる、今日この頃だ。