オーディオも新興宗教も同類だと感じること | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

オーディオに夢中になると、
オーデイオ雑誌の影響や、
評論家や店員さんの声を信じ
マインドコントロールされて、
非常識な買い物をしてしまう。

一方で新興宗教の信心でも、
教えや教祖の声に洗脳されて
常軌を逸する場合があるが、
双方、類似していると思う。

その一例を挙げると、
"接点復活剤"が当てはまる。
ピンシャックやプラグの
金属部分に薄く塗ると、
音質が改善すると言われる製品だ。

高級なものでは万円超えと高価!
でも値段が高いと、
効果も高いと錯覚してしまう。
それがマニア心理であろう…。

さらに追い打ちをかけて、
「音が良くなるなら」と、
店員さんが熱心に勧める。
結果、思わず買ってしまう…。

塗った時は一瞬、
音が良くなったような
錯覚に陥るが、冷静に考えると、

そんな訳はない!!

何かを塗ることにより、
電気が流れる妨げ、
すなわち抵抗となり、
音質は劣化するからである。

でもマインドコントロールで、
当たり前のことを忘れて、
店員さんの推しの一言で、
思わず買ってしまうのだ…。

気付かさせてくれたのは、
本当に良心的な、
ある店員さんの言葉だった…。
私を解き放せてくれた。

「こんなものを塗るよりか、
無水アルコールで、
接点をよく拭いた方が、
余程良い音になりますよ。」
という一言だった…。

よく考えれば、当たり前である。
無水アルコールなら、
抵抗となる汚れや不純物が
除去されるからだ。
結果、電流の妨げがなくなり、
音質も改善される。

高くて悪影響を与える
"接点復活剤"なるものよりも、
無水アルコールの方が、
理に適っているのだ…。

これは、ほんの一例だが、
マインドコントロールにより
非常識な行動を取ることは、
新興宗教もオーディオも一緒である。

雑誌や評論家、店員さんの声を
鵜呑みにしてしまうと、
無駄な出費に繋がるし、
音も良くならない。

雑誌には詐欺師のような、
評論家の嘘八百のコメントが並び、
店では店員さんの巧みな、
セールストークが待つ。
気を付ける必要があろう…。