録画してあったゴールデンスランバーを
また見返して、また泣いてしまった。
警察官の小島さんからもらい泣き←そこじゃないって?

「痴漢は死ね」効いてるよね。
お父さんのあの感じすごく好き。
家族にはね、こだわりが必要。
家訓がある方がいいに決まってる。
伊坂幸太郎の小説では
終末のフールにでてきたお父さんも素敵だったな。

学生時代の恋人だった竹内結子が
なぜそこまで堺雅人のことを助けようとするのか
わからないという人もいるけれど、
私にはわかるよ。

友達だから。

想い出は永遠だから。
あのときの自分が正しかったように
いまの自分を含めて信じるの。
だから助けるのは当然だと
私は思うな。

小説も大好き。
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堺雅人が好きなのかな。
弁護士録画しているし。

いつものようにスタバでカフェラテを買う
珈琲の香りと懐かしい音楽
Billy Joel Piano man
何気なく口ずさむ

この曲が好きだった

高校生のときに
やつが買ってくれたアルバムに入ってたんだ
2枚組のLP
あの当時のお小遣いで考えたら
ものすごく高い買い物だった
誕生日に買ってくれた

姉貴、この曲が好きなのか?

私はあの子に
何かしてあげられたんだろうか
彼に少しは幸せな時間を
与えてあげられたんだろうか

映画に行こうよと誘われても
照れくさくて
兄弟で映画なんて
まっぴらだと思った
家族と過ごすなんて格好悪いと
息がっていた

抜け出すことばかり考えていた
とにかくこの場所から
少しでも早く
ちょっとでも遠くへ
逃げなければ
つぶれてしまうと
必死だった

自分のことばっかり。

輪廻なんて
信じてない

それでもやつだけは
もう一度生まれ変わって
今度はものすごく幸せなときを
過ごして欲しいと心から思う

そのために誰かが
地獄に落ちるなら
喜んで立候補しよう

神様なんて
信じない

それでも神様
どうかあの子を助けてください
呆れるほど自分にも他人にも優しい彼に
今度はもう少し智恵という名の悪事を与えて
世界に順応した幸せな生き方を
与えて欲しいと思うのです。



Billy Joel Piano man
スーパームーンが私の前にいる。
紅いワインがゆらゆら揺れる
もしも願いを叶えてくれるなら
あの日に返してくれませんか?

私は箪笥の上に敷かれた
母の縫った布団の上で
君と一緒に月を見ていた
いつまでも
いつまでも
追いかけてくる月に
驚いてた
目を丸くして

あの日。

私たちは何を失ったのか
気がついていなかった
何かが欠けていくことを
それから訪れていく
私たちの行く末も
なにも見てなかった

ただ
月がそこにあることが
不思議で仕方なかった。
私たちのことを追いかけてくる月を
無邪気に笑っていた

あなたに与えられていたもの
私は気付かないまま
ただただ粗末に時を過ごしていた
浅はかに
憤り、怒り、
君を罵倒した。

本当は君に
憧れていたのかも知れない
思いのままを表現し続ける君に
嫉妬していたのかも

みんな君を愛していた
どんなに私が頑張っても
君の笑顔や言動に
届くことはなかった

そうだよね。

世の中でいちばん美しいこと
それは
自然であること
無理しないこと
そうして微笑む君の姿に
私がかなうはずなかった

そうして君は天使になって。

私は永遠に追いつけない。
ただただ蒼空に浮かぶ月を
追いつけない月に
完敗する。

どうしたら君と
もう一度言葉を交わせるのだろう
君を愛していると
言えるのだろう

私はばかだ。
いつも、おそすぎる。

君が家を出て行く前に
僕にくれたCDがiTuneから鳴り響いてる
あの頃流行った女性ヴォーカルの薄い声が
忘れた頃に心に落ちる

僕は決して買わないだろう曲に
手が止まる

逃げ出したい気持ちと
ずっとここにいたい気持ち
その両方に苛まれる

想い出すことで
もしも何かが償えるなら
こんなに簡単なことは
ないよね。

それから
僕も君も好きだった曲が流れ
また時間が止まる


君があの部屋に残したものは
ほとんどなかった
たった2枚のCD
僕は
手を伸ばすことができないんだ

怖くて。

その曲を聴く度に
君の孤独を目の当たりにしたらと思うと
僕は自分の孤独と闘う勇気を
失ってしまうような気がする

吹き荒れる春の嵐が
咲き始めの桜の花を奪っていく
桜の樹の下には死体が埋まっていて
散りゆく花びらが
やがて
すべてを覆っていく

暴力的な春風は
むしろ優しいの?

妖艶な死をたたえた桜を
もう一緒に愛でることもないんだね。
薄桃色の花びらのなかで
ひとり白い蒼空を見上げるのでしょう?

あの頃のように
バカみたいにはしゃいで
白く燃える桜の樹の下で
大笑いしながらうそぶいて
精一杯抱えたものを蹴散らす日は
もう来ないんだ

じいさんとばあさんになったって
僕はいつだって
笑い飛ばす準備をしていたんだよ
悪あがきだって良かったんだ
君と一緒に、君とともに。

でも
桜の樹の下の住人と会話できる言葉を
僕はもたない
もっていないんだ。
わかるでしょう?

だからせめて薄桃色の花びらが
すべてを覆い尽くすまで
ここで見てる
ひとりで見てるよ

君の世界がせめて
明るい桜色に満ちるまで





雨音がする
とつとつと降り続けている
君とみていた月はずっと濡れたまま

現実を受け入れることができず
赤い液体を流し込む
すべてを飲み込めるように
食道へと放り込む

再び手をつなぐための
ちょっとした準備だったはずなのに
乗り越えられないまま
永遠に逢えない世界へと
飛び込んでしまった君へ

僕は過信していた
こんな日は絶対に訪れるはずがないと
そういう意味では運の良い僕に
最も厳しい審判が下されるとは
思いも寄らなかった

君のことが許せないという人もいる
不思議と僕は腹は立っていない
なんとなく
先を越された気さえ、してしまう。

あのさ
多くの大人は寂しく
どんな状況でも飢えや渇きに似た孤独を抱えて生きてる
恋や愛がその何かをいくらか癒してくれたりもする
それでも、
そこから恐ろしいほどの奈落へ落とされることもある
誰かを完ぺきに幸せにできるなんて多くは錯覚でしかない
でも、それでもいいんだよ
絵に描いたような楽園なんて
探したってどこにもない

君はその現実に絶望したの?

大概の人は
だから
今いる場所を楽園だと思い込もうとする
良いところを拾って
自分の人生は素敵だと
自ら言い含める

そうじゃなかったら
新しい何かをずっと求めて生き続ける
ここじゃないどこかを
できるだけ具体的に描けるように
先へ進むための努力を良しとして
日々を生きる

月を二人で眺めていた頃のような
無限に広がる夢の世界を味わい尽くすには
確かに二人とも年を取りすぎてしまった

でもさ

限界があると思うことさえ
錯覚なのかもしれないんだよ

本当のことなんて
何もない
誰も君の人生を知らない

だから
求めること。

求め続けること。
生きて生きて生きて
ただ求め続けること。

君に伝えたかったこと

いつも一歩遅い
悪い癖だね


もう遅いんだ
濡れた月。
私だけに見える蒼い月
あの日からずっと
胸の奥深くに抱えてる


もう二度と逢うことの許されない君へ



Sanremo 2012 FINALE -21/33- SuperOspiti I CRANBERRIS in Zombie - 18022012