あまりにも突然
しごく暴力的な喪失
私はSOSの声を聴きながら
その手を離した

あたりまえの朝だったはずなのに
まだ陽もあがらないうちに
潰えていった

どんなに後悔しても
もう戻ることはない
いくら泣いても
もう二度と声を聴くことも
ケンカすることも
笑いあうこともできない

物心つく前から
ずっと一緒に生きてきた
ワゴン車の後ろ窓から2人で
いつまでもついてくる月をずっとみていた
あの心細い夜に
ぽつんと私は残されてしまった

人なつっこく笑う君を
まぶしく見ていたのは
ずっと私の方だったのに

そんな話をすることもないまま
深い闇を抱えて
そのまま
いとも簡単に吸い込まれてしまった

彼の夜からかすかに光る月を奪った
冴え冴えとした闇を用意したのは私

私が殺した
私は殺人者です。


字幕の翻訳は、残念ながら
いくつかの場所がこなれてない。
少し分かりづらい。

翻訳をしてくださっている方々がいるので
それらの翻訳を見ると
より内容が実感できると思う。
たとえばここ。
あるいは
ここ

そして、彼がだた感じていることは
私が勉強している内容と
今ではかっちり一致する。
その勘のよさ、まさに直感のすばらしさを
このスピーチで深く感じることができます。

直感を信じること
心の声を聴くこと

今勉強している範囲では
科学的に真だと思っています。

私はと言えば、最近積もっている。
煮詰まっている。
なんとなくどん詰まりに来ている気がする。

この状況を打破すべく
映画「127時間」を見ることにした。
久しぶりに名画座で2本立て攻撃にチャレンジ。

127時間 (ダニー・ボイル、サイモン・ビューフォイ 監督) [DVD]/出演者不明

¥価格不明
Amazon.co.jp

127時間は
冒険好きの青年がグランドキャニオンを歩き回り
岩と一緒に滑落して
大きな岩の間に腕を挟まれ
そこからいかに脱出し
その後を生きるか
という映画である。
実話をもとにしている。

監督 ダニー・ボイル
脚本 原作
アーロン・ラルストン
脚本
ダニー・ボイル
サイモン・ボーファイ
製作 ダニー・ボイル
クリスチャン・コルソン
ジョン・スミッソン
製作総指揮 バーナード・ベリュー
リサ・マリア・ファルコーネ
フランソワ・イヴェルネル
ジョン・J・ケリー
キャメロン・マクラッケン
テッサ・ロス
音楽 A・R・ラフマーン
編集 ジョン・ハリス

映画「ミリオネラ」のダニー・ボイルが
脚本、原作、製作を行っている
オープニングでにやけてしまう。
なんていうか、趣味なのだ。
3画面や2画面で使う手法は
今ではもう当たり前になったとはいえ、
あ、これ次の仕事でも使えるかも
なんてね。

主人公が自然のなかに入っていき
思いっきりテンションがあがるシーンとか
ものすごく気持ちがわかるなぁと思った。
あぁ、私も男だったらなぁ

岩にトラップされて
それでも夜が明けて
落ちた渓谷の向こうから
射してくる陽に
見とれたりするシーンにも
とても共感した

でも、ダニー・ボイルだから
ものすごくどきどきするし
しばしばグロくもある。

それでも最後は
少し泣ける。

よろしかったら、いかがでしょう?

どん詰まりに対する答えは
「諦めるな。さすれば必ず道は拓ける」
であった。
昨晩、松岡修造もそう言ってて
みんなが同じ事を言うので
これは偶然じゃないかもと思うことにした。

もう1本見たのは
「ザ・ファイター」
これは少し厭きたりした。
この映画でいちばん印象に残ったのは
クラック中毒の兄さんが
クラックをやると
頭がほわーんとして
陽気になれるんだ
というような発言をしていて
それって私がお酒呑んだときと一緒じゃん!
と思い、ついお酒もたいがいにしようと思った。
大事な酒飲み仲間も痛風になってしまったし。
もう止めようかな…。
(やめられないだろうな)


今日はやっぱり書くべきなんじゃないかと思った。
朝、占いを読んだ。
「それを聴くにはまだ心の準備ができてないことを伝えなさい」
要約するとそんなことが書いてあった。

立て続けに
大切な人、2人も地球上から失ったことを知った日。

朝、FACEBOOKを覗くと
友だちがジョブズが亡くなったことを
つぶやいていた。

家に帰るとハガキが届いてた。
小学校のときの先生が、亡くなった。

近い将来やってくるだろうとは
思っていたけれど
今日だとは思っていなかった。

どちらも。

いちばん辛かった時代に
先生は私を訪ねて
東京からわざわざ長野まで来てくれた。
小学生だったあのころ
私の周りで
大人は先生だけだったのかもしれない

最愛の祖母が亡くなったとき
足を引きずりながら
葬儀に来てくれた。
私は先生の胸で思いっきり泣いた。
その頃はもういい年だったけど
暖かくて大きな胸だった。

先生、お疲れ様でした。
長い間、ありがとうございました。


昨晩、iPhone4Sを買うべきかどうか
買うならどれにすべきか
友だちに相談していた。
iPhone5がすぐにでるんじゃない?
そんな懸念があって、正直迷っていた。

「貪欲であれ、愚かであれ」
は、あまりにも有名なジョブズの言葉だ。
テレビのインタビューで話してた
ヒトは諦めてしまう。
諦めないことが大切なのだ、と。

恥ずかしがらずに
端から見てどんなに滑稽でも
信じることを貫くこと
そこにしか
”新しさ”はないのだ。

誰も実現したことがないのだから
はじめは滑稽だ。
愚かでさえ、あるだろう。
それでも、貪欲に
自分が望むものに立ち向かうこと
1歩でも実現のために
形なきものに
姿なきものに
その思考に
力を集め、自分が思う高見を目指して
とにかく歩き続けること

それを体現していた人だったと思う。

予言者ではなく
想いをちゃんとかたちに変えていく
未踏の大地を最初に歩くのではなく
未踏の大地自体を
つくりあげていく人だった。

スティーブ・ジョブズに
心からありがとうと言いたい。
あなたの仕事に
どれほどわくわくさせられてきたか
夢を重ねてきたか
この気持ちは言い尽くせない。

ありがとう。

大切な人が教えてくれた。

4S=for Steve
そういう意味だったんだね。
iPhone for Steve。
予約に行きます。

"Think Different"
いつか私の大地が広がるように。
進むこと