深江誠子のブログ

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生き方・暮らし方を考えていきます。

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 せっかく私のブログを読もうとされているみなさんには、本当に、ご迷惑お掛けしています。あと3ケ月ほどで、大学を定年退職しますが、それまで、家の整理と大学の研究室の整理で忙殺されそうです。それで、今まで以上にブログを書く時間がなくなります。


 それで、いったんブログを閉じようと思います。本当に申し訳ありません。私は、それほど筆まめではないことに今回、気づきました。来年から、なにがしかの仕事を始めようと思いますが、その仕事が決まれば、またみなさんにお知らせします。

 

 では、またその日まで、私の拙い文章をお読み下さって、ありがとうございました。また、いつかお会い出来る日を楽しみに、さようなら。


 深江 誠子

 8月25日(火)から28日(金)まで、今年も京都コンソーシアムで、「エコロジカル・フェミニズム」の集中講義をやりました。4日間、毎日4コマづつで、ゲストを4人お呼び出来るので、受講する学生たちには変化に富んだ講義だと思います。受講申し込みは350数名でしたが、教室に入らないので、304名に絞りました。でも、毎年のことながら、実質受講する学生数は250名前後です。


 私は、京都コンソーシアムのコーディネーターなので、ゲストを4名お呼びすることが出来ます。だから、受講生にとっても、変化に富んだ講義だったろうと思われます。まず最初の講義では、私の自己紹介から始めます。

高校卒業後、2年半OLをして、組合活動に明け暮れて、その後、もう一度大学の経済学部に入って、今度は大学闘争にのめりこんでいったこと、また、大学院時代に、一緒に暮らした男性との関係がうまくいかず、苦しんで、愛していない男性との性行為は、イヤでたまらなく、その結果、性産業に働く女性の性を見つめてみたい、という欲求に駆り立てられたこと。だから、ストリッパーの一条さゆりさんの裁判闘争をしたり、プレイタウンというキャバレーの女性たちが大火事で、死んだり、大怪我した客や、ホステスの遺族を訪ねたり…、その時の女性の友人と2人で動き回っていたこと、そして、子どもを産んでから、環境問題に目が向き始めたこと、など、語ったけれど、学生たちは明らかに驚きとカルチャーショクを受けていたようで、シーンとした静かさで聞いてくれていました。


 次の時間からは性教育、しっかり時間を掛けて、現状を報告したし、「私を抱いて、そしてキスして」の映画も見てもらったのです。そこに、繁内さんのHIVの話が加わります。彼はHIV感染者の相談に乗っておられて、感染者の立場から、HIVを語ってくれました。学生たちも、彼の話に引き込まれて、静かに聞いていました。これで、HIVが他人ごとではないことを、ほとんどの学生たちが実感してくれたと思います。


 次の日は、右衛門佐(よもさ)さん の講義で、近隣アジアの環境問題をパワーポイントで次々に見せてくれました。ただ、環境問題を考えたこともない学生さんには、少し、難しかったようでしたが。3日目は弁護士の佐賀千恵美さんで、セクハラについての講義でしたが、彼女は実際、八幡市の聖神中央教会の牧師が、女性たちにレイプやセクハラを繰り返してきた、被害者側に立って、裁判を起こし、5000万円以上の賠償金を獲得された弁護士だんでもあったからです。


 講義の途中で、被害者がどうして訴えたか、について、私が質問した時に、「ご自分だけが被害に遭っただけなら、訴えなかった女性が、自分の弟、妹も信心していて、被害に遭う恐れがあったので、と言いながら、涙を見せられた時、私は、あの冷静な佐賀さんが…、と思って、混乱してしまいました。同じ日に、脱原発のオピニオンリーダーでもある、京都大学熊取実験所の小出さんの講義もありました。彼は、毎年、この集中講義では、1、2番目くらいに人気のある講師です。今年は、原発がCO2を出さない、というまやかしを暴いてくれたし、石油があと30年しかない、と30年言い、あと50年だ、と0年間言い続けてきたので、あと100年ある、というまやかしが100年つづくだろう、と説得的に説明してくれました。


 この集中講義の試験に、講義の感想文を書く欄を設けてあるのですが、ほとんどの学生さんが、「価値観が変わった」とか「生き方が見定められた」とか「世界を見る視野が大きく広がった」など、いい感想が多かったです。

なんとか、定年退職したあとの来年度の夏も、集中講義が出来ればいいな、と今は思っています。

 8月11日(火)と12日(水)は、日本綜合経営者協会からの依頼で、長崎県佐世保市の教育委員会主催の講演会に行きました。当日、出発は、家を朝5時過ぎに出ないと、午後からの講演会に間に合わない、ということで、早朝に出たのですが、早朝に台風が近畿に一番接近する、と前日から、飛行機が飛ぶのかどうかが心配でした。

 妹がもし、飛行機が飛ばなかった場合、新幹線に乗車して、間に合う時刻表を作ってくれていたけれど、飛行機が飛ばない状況なら、新幹線は止まっているだろうし、と心配が尽きない状況でしたし、家を出るとき、雨と風で、吹き飛ばされそうでした。でも、飛行場に行くバスは定時に来ていたし、それにとりあえず乗りました。運転手さんに「今日、飛行機は飛んでいますか?」と尋ねましたが、「それは私では分かりません。飛行場で聞いてみて下さい」と言われ、飛行場に到着すると、雨も風も止んでいて、飛行機も飛んでいたので、ホッとしました。


 講演は大成功でした、受講生の中・高学校の校長先生も、学ぶことがありました、と言って帰られたそうです。

手ごたえがうれしかったし、本がよく売れました。私を呼んで下さった佐世保市教育委員会の郷原さんと橋本さんが、ご自分の車で山の夜景を見せに連れて行って下さった。


 夕食はその山のステキなお料理屋さんで、すごく豪華な食事を一緒に食べました。とても楽しい夜を過ごすことが出来ました。


 翌朝は九十九島巡りの船に乗りました。たまたま隣の席に座った父と息子と仲良くなって、船を下りるまで、写真の撮りあいや、おやつを上げたり、島巡りはそれほど感動もしなかったですが、出会った父子との交流で、楽しい船旅が出来ました。


 佐世保の駅で、昼食に長崎ちゃんぽんを食べようと、並んでいたら、その前に並んでいた夫婦の妻と話始めて、彼らがハンバーガーの注文をして、待ち時間が1時間なので、その時間を利用して、チャンポンを食べに来られたそうです。チャンポンは期待したほどの味ではなかったですが、食べ終わったら、その夫婦がこれからハンバーガーを取りに行くので、1つあなたにあげるから、ついてきませんか?と嬉しい誘いを受けました。


 彼らの車で1時間前に注文したハンバーガーのうち1つを買わせていただいたのですが、彼らの注文が2つだけだったので、申し訳なかったのですが、結局、1つ、分けてもらいました。このハンバーガーは、帰って食べたら、本当においしかったです。さらに、長崎で一番おいしいカステラをお世話になっている友人に送って、やっと帰ることが出来ました。本当に、充実した2日間でした。

 今年の衆議院選挙で、民主党が圧倒しましたね。戦後初めての政権交代で、うれしいような、不安なような、複雑な気分です。参議院議員数が、民主党だけでは、過半数が取れない、ということで、国民新党と社民党の党首

が、大臣になりましたが、私は福島さんには、環境大臣になってもらいたかったです。そうすれば、ヨーロッパで、緑の党が、政権に入って、新しい環境政策をやっていくことが、出来るかも知れない、という期待があったからです。

 しかし、残念ながら、消費・少子化大臣です。それでも、これまでの少子化大臣のような、金をばらまくだけではなく、男性も子育てが出来る環境、そして、保育園を十分建てててもらえれば、現在の待機児童数がうんと減るのですが…。

 私としては、民主党のお手並み拝見、という感じですが、すでに、アメリカではオバマへの失望感が増えてきているようで、楽観は許されません。今週の『サンデー毎日』に小沢ガールズへのコメントで、小泉氏は社会党のマドンア旋風から、女性議員には、女性票が集まることを学び、女性を候補者として立てたが、その女性が、都会のエリート女性であったことg、欠点で、結局、小泉チルドレンのほとんどが、消えて行ってしまったのです。


 だから、小沢氏は、草の根的な女性、そして、全国を行脚した成果で、若くて、エネルギーに満ち溢れた女性を立て、ほとんどが当選しています。この女性たちが、小沢氏の思惑を超えて成長していけば、民主党が予想もしなかった、面白い展開になりそう、だと書いてもらいました。


 ただ、来年の参議院選挙で、また民主党が過半数を取る結果になると、もう社民党と組む必要がなくなるので、もしかすると、民主党の独裁政治になる危惧も抱いています。サンデーモーニングに出演されていた寺島さんは、民主党がz成果を上げないと、そのあとはファシズムに なる可能性を示唆しておられました。


 いずれにしろ、今の日本は、自民党が大勝するよりは、うんと面白い展開になりそうですね。

 ブログを書く時間がなくて、毎日、バタバタしていました。また、遅くなって済みません。もう書かなくなって2ケ月は経っていましたね。

 奈良の友人の喫茶店で、6月6日(土)に、「これからの時代をどう生きるかー生き生きした家族(単身、母子家庭、父子家庭。同性愛等を含む)を作ろうーというタイトルで。丁度、同じ時期に、公評社から、「生きる力」というタイトルで、原稿を頼まれていたので、この時期少なくとも3冊を読んで、出かけました。

 1冊は逸見庸氏著『しのびよる破局』(大月書店)、堤未果著『貧困大国アメリカ』(岩波新書)。前田和彦著『日経平均3000円でも資産が守られる方法』(フォレスト出版)の3冊です。もっとも堤さんの本は、読み直しですが。

 この日は、いろんな行事が重なっていて、受講生は10人ほどでした。全員、席を埋めても、20人から25人がせいぜいですが。

 

 とりあえず、まず、これからの社会の動き、について話しました。前田和彦氏は、プライベイトバンカーで、大金持ちが、戦争があろうが、革命が起ろうが、資産を守る方法を伝授する仕事をしている方で、彼は著書の中で、これから、世界が保護主義になるから、日本の大手の企業は、円が高くなって、利益が激減する。だから、日本を出て行くだろうつ、と予測しています。それから、政府が考えているのは、もう消費税を上げても、払える人が一握りだろうから、今、もくろんでいるのは、1、預金封鎖と 2、新円切り替え の2つだろう、ということでした。


 しかし、日本には、預金1000万円までは、政府が保証する、という約束があります。でも、その資金源が枯渇すれば、ない袖は振れない、でチャラになるそうです。実際、今では、国債が846兆円もあり、焦げ付き始めています。国債を買っていない人も、年金や、簡保などが使われているので、国債を買っているのと同様、年金、簡保もアブナイのです。その対策も書いていましたが、ドルやユーロを買っておく、とか金を買う、とかです。


 こういう時代は、子どもをどう育てるか、ですが、もう、何が起こるか分からない時代ですから、学歴や、一流企業への就職を目指して、育てるよりは、どんな状況になっても生きていける子ども、そして、どんな国に行っても、やっていける「自尊感情」と「自己決定力」の優れた子どもを育てて欲しい。また、性教育と環境問題を教えることで、自分の体を自分で守れる子どもになって欲しい、など、アドバイスしました。


 『サンデー毎日』8月2日号には、サンゴの病気が世界中に広まっていることを告げていました。「白化現象」と言って、1998年と2001年に発生しています。これは、透明になった肉を通してサンゴの白い骨格が透けて見える状態になることです。サンゴがなくなれば、たくさんの生き物が生きる場所や食べ物を失うそうです。沿岸部の人間の生活の危うくなるそうです。


 いよいよ、経済的だけでなく、環境破壊も、かなり、絶望的になってきたと、気持が落ち込みました。