お腹に問題があったり、
お腹が弱かったリすると
腸内環境をよくした方がいいと
思ったり、腸活しようと思って
乳酸菌サプリメントを犬猫に
飲ませたりすると思うけど
同じ腸でも小腸の対策と
大腸の対策は違う。
大腸の対策は、乳酸菌で
いいんだけど
小腸の対策は、乳酸菌を
使ってはいけないことがある。
特にお腹がギュルギュルなって
痛がる子は、使ってはいけない。
お腹がギュルギュルなって
痛がる子は
だいたい小腸に問題がある子が
多くて、乳酸菌を使うとよけいに
痛みが強くなることがあるんよ。
小腸には、通常腸内細菌は
いなくて、限られた腸内細菌
だけがいるんだけど
小腸の動きが悪くなったり
胃酸が少なくなったりすると
大腸の腸内細菌が小腸に
上がってきて
小腸に棲みつくと
小腸で炎症が起こったり
感染が起こったりして
お腹が痛くなる。
そういう子によかれと思って
乳酸菌を飲ませると
もともと腸内細菌がいない小腸で
腸内細菌が増えるので
もっと炎症や感染が起こって
更にお腹が痛くなるのさ。
だから小腸の対策では
乳酸菌は使わない。
なんでもかんでも腸内環境を
整えるのは乳酸菌って
わけじゃーないんよ。
アレルギー性皮膚炎で免疫を
高めて痒みの対策に乳酸菌を
使う時も注意して。
アレルギー性皮膚炎の子は
腸に炎症が起きていることも
多くてそういう子にも乳酸菌は
要注意になる。
腸に問題がない子は乳酸菌は
皮膚病に効果があるよ。
小腸の対策が必要なのか
大腸の対策が必要なのか
そこは見極める必要がある。
ぼくは、小腸の症状があるのか
診て、ある時はエコー検査して
小腸の問題がないか診て
小腸に問題がある時は
乳酸菌じゃーなくて
小腸の対策をしてる。
ぼくら飼主が
小腸対策がいいのか
大腸対策がいいのか
見極めるのは難しいから
お腹がギュルギュルなって
痛がる子には乳酸菌は
使わない。
これだけは、覚えて！
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
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