アジソン病に関する質問を
もらったので答えてみた！
まず、アジソン病は
副腎から出るホルモンが
少ない病気
副腎から出るホルモンは
実はステロイドホルモン。
薬のステロイドは副作用があって
極力使いたくない人も多いと思う。
でも体の中では副腎って言う
ところからステロイドホルモンが
出ていていろんなことをしてくれてる。
ステロイドホルモンって
多すぎても問題になるし
少なすぎても問題になる。
ある程度の量は必要なのさ。
ステロイドは元々体の中にある
ホルモン剤なので
使い方さえ注意すれば実は
なかなかいい薬。
でアジソン病は副腎から出る
ステロイドホルモンが
少ない病気
ステロイドホルモンは
ミネラルコルチコイドと
グルココルチコイドがあって
ミネラルコルチコイドは
体の水分の調整をしてて
ミネラルコルチコイドが少なく
なると水分の調整がうまく
できなくなって
脱水したり、腎臓でナトリウムと
クロールが保持できなくなったり
カリウムを排泄できなくなって
ナトリウムとクロールが低くなって
カリウムが高くなるのさ。
これによってナトリウムとクロールが
低くなるから質問①のように
塩の化学式がNaclだから
塩を与えると保持できない
ナトリウムとクロールを補う
ことができるのさ。
ただ、どのくらい与えるといいのか
がわからない。
与えすぎると心臓や腎臓に負担が
かかるからこの塩梅が難しい。
質問②のアジソン病は貧血が
みられることがある。
これもステロイドホルモンが
少なくなるから。
ステロイドホルモンは造血作用
もあるのさ。
例えばステロイドを飲ませると
少し多血症気味になったりするし
副腎から出るホルモンが
多くなる病気もあるけど
そっち病気だとステロイドホルモン
がたくさん出るから多血症に
なる子もいる。
血を濃くするためには
ステロイドホルモンを増やす
必要があるけど
アジソン病の治療は単純な
ものじゃないから
ただ単にステロイドを飲ませれば
いいってことじゃないから
これは難しい。
アジソン病は、診断するのも
治療するのもなかなか難しい病気で
治る病気じゃないから
ずっとコントロールしていかなきゃ
いけないんだけど
コントロールも難しい獣医泣かせ
な病気なのさ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
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