生き物である以上誰でも寿命がある
犬猫でも人でもそれは同じ
例外はない。
「おぎゃー」と生まれた瞬間から
寿命に向かって生きている
それは頭ではわかるけど実感はない。
明日死ぬかもしれないし
今日死ぬかもしれないし
何時間後に死ぬかもしれない
肉体は傷ついたり、修復したりしながら
日々生きてる。
老化と共に修復に時間がかかったり
修復しなくなったりしながらだんだんと
寿命に向かっていく。
機械だって、ロボットだってメンテナンス
しなくちゃいつかは壊れる。
永久的に壊れないなんてことは
今のところない。
そう考えたら人や動物が壊れたり
病気になったりするのは当たり前
生まれてから死ぬまで壊れもせず
病気もせず、全く何もなく老衰を迎えて
死んでいくなんてあり得ない。
もちろん病気にならないに
越したことはないしけど
病気になったり、傷ついたりするのは
生きていれば当然ちゃ当然。
ぼくら飼主は
犬猫が病気になると凹むし
なんで病気になったかスゲー考えるし
大丈夫かものすごく心配になる。
病気って交通事故みたいなもんで
こっちが気をつけていても
ぶつかってこられることもあるし
自分じゃどうにも防げないこともある。
それと同じでそれが原因だと思っても
ホントにそうかわからないし
なんで癌になったかと言われても
今のところわからない。
病気になって凹んで
なんで病気になったか答えのでない
自問自答をして繰り返して
犬猫が病気になったことで自分を責める。
そんなことをしても何も解決しないし
病気も治らない。
それよりも「今」できることをやろう
動物がどうしたらハッピーになれるのか
どうしたら元気になるのか
どうしたら喜ぶのか
そっちを考えた方がよっぽどいいし
病気もよくなる
「動物に何かやってあげたいんです」
「副作用のない漢方薬やサプリメントなど
体に優しいことをしてあげたいんです」
って言われることが多いんだけど
漢方薬でもサプリメントでも動物が
喜んで飲んでくれるなら
それはいいと思うけど
喜んで飲んでくれることは少ない。
イヤイヤ飲ませたり、苦労しながら
飲ませなくちゃいけなかったりする
それなら動物がもっと喜ぶことが
他にあるだろう。
なでてあげてもいいし
散歩に行ってもいいし
ぼくら飼主が楽しそうにしたり
ぼくら飼主が動物が病気のことを
忘れるぐらい元気にしたりすることで
動物は喜ぶ。
心配して、暗い顔しながら
「これ飲むとよくなるよ」
「飲んだらよくなるからお願いだから飲んで」
って動物の体にいいと言われるものを
飲ませたりするよりも
元気で明るい顔で、一緒に遊んだり
なでてあげる方がよっぽどいい。
病気になったら安静にしてなきゃ
いけないなんて誰が決めた
動物は生きていれば寿命に向かって
いくことも病気になることも避けられない。
「我が子に何かできることをやってあげたい」
と思うなら
仕事やスマホをみるの時間を削って
動物と一緒に遊んだり、なでたり
動物と過ごす時間を少しでも増やす方が
よっぽど動物のためになるし動物は喜ぶ。
動物の寿命はぼくらが考えるほど長くない。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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