シェルティーはコレステロール
が高い子が多い。
コレステロールが高くなる時は
何か病気があるときが多いから
何か病気がないか確認する必要が
あるんだけど
シェルティーは何も病気がなくても
コレステロールが高い子が多い
人の家族性の高コレステロール血症
のような遺伝的な問題があるのではないか
と言われてるけどまだわかっていない
シェルティーは元気で何にも症状がないのに
コレステロールが高いことがある。
人の場合、高コレステロール血症と言えば
動脈硬化と関連があって
コレステロールが高い人は動脈硬化を
起こしやすいので注意が必要だけど
脂質代謝が人と犬では違うので
犬では、動脈硬化はほどんどない
低密度リポタンパク質(LDL) とか
高密度リポタンパク質(HDL)
って言うのを聞いたことない?
健康診断するとLDLやHDLを測る
ことがあるけど
人はこのLDLが多くなることで
動脈硬化が起こると言われてる。
犬はLDLよりもHDLが主なので
高コレステロール血症になっても
HDLが多くなってるから動脈硬化に
ならないのさ。
ただ、シェルティーは甲状腺機能低下症
っていう病気になることが多くて
甲状腺機能低下症になると
コレステロールがさらに高くなって
LDLが増えると動脈硬化になる
こともある。
動脈硬化は脳、腎臓、心臓の冠状動脈
などの動脈で起きやすくて
シェルティーでもともとコレステロールが
高くて、甲状腺機能低下症になって
コレステロールが爆上がりして
急に腎臓が悪くなったり
脳梗塞を起こしたりすることがある。
そんな時は動脈硬化を疑うのさ。
ただ、生きてる間に動脈硬化を診断
することがまだできなくて
亡くなった時に病理検査をして
動脈硬化があることがわかる。
病理検査しない限り今のところ
犬の動脈硬化の診断はできない。
甲状腺機能低下症の他に
副腎皮質機能亢進症って言う病気も
シェルティーは多くて
高コレステロール血症になってるときは
甲状腺機能低下症と副腎皮質機能亢進症
の両方を疑う必要がある。
甲状腺機能低下症と副腎皮質機能亢進症
の両方の病気になってるときもあるから
シェルティーは注意が必要
ダブルパンチになると動脈硬化は
さらに起こしやすくなる。
シェルティーは、胆嚢や胆管の細胞が
リン脂質によって障害を受けやすくて
胆汁がゼリー状に固まってしまう
胆嚢粘液腫症と言う病気になる
ことも多い。
コレステロールやトリグリセリドの
ような脂質代謝に問題があるのを
脂質代謝異常って言うんだけど
ホルモンと関係しているから
甲状腺ホルモンとか
副腎皮質ホルモンと関係があって
甲状腺機能低下症とか
副腎皮質機能亢進症と言った
ホルモンの病気になりやすいのさ。
脂質のコントロールをすることで
ホルモンの病気の発生を抑えるように
食事療法をするといい。
シェルティーは食事管理が必要な犬種のさ。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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