動物に鎮静剤を使うのは
飼主としては抵抗あるよね
って言うか怖いよね
動物に鎮静剤を使って
大丈夫なのか
何か問題が起きないか
何かあったらどうしようって
心配になるよね。
それはわかる。
なんか鎮痛剤って怖いイメージがある。
「動物が興奮すると危ないので鎮静剤を
使わせてください」
「暴れて検査できないので鎮静剤を
使わせてください」
って獣医に言わて2つ返事で
「わかりました」という人はいない
普通はためらうと思うし
大丈夫なのか心配になると思う。
それでも鎮静剤を使った方が
安全な時がある。
呼吸が悪い時や心臓が悪い時は
興奮すると余計に苦しくなる
イヤな動物病院に来て興奮するな
と言う方がムリ。
呼吸が苦しい時はそれじゃなくても
つらいし、しんどいのに
そんな状態が悪い時にイヤな動物病院に
連れていかれたら余計に興奮する
呼吸が悪い時に興奮すると余計に
呼吸回数が増えて浅い呼吸になると
苦しくなる
心臓が悪い時に興奮すると余計に
心拍数が増えて心臓に負担がかかって
苦しくなる
興奮しない方がいいのにイヤな動物病院に
来ると興奮しちゃう。
動物は、「興奮すると苦しくなるから
安静にしよう」と思ってくれない。
自分が苦しくても興奮して更に
苦しくなっちゃう。
そんな時は、鎮静剤を使った方が
安全なこともある。
鎮静剤を使うことでボーっとして
呼吸回数が減ったり、心拍数が減ったり
することで安全になる。
呼吸や心臓が悪い時は処置や治療をする
必要があるから注射打ったり
ICUに入ったりするけど
そんな時も鎮静剤を使ってボーっと
してる方が安全。
注射打って暴れたり、ICUに入れたら
興奮して暴れたりすると危なくなる
鎮静剤は時と場合によっては
動物を危険から守ることもできるのさ。
もちろん何でもかんでも鎮静剤を
使えばいいわけじゃない
状態が悪い時に使う鎮静剤は安全
じゃないといけない。
状態が悪い時に鎮静剤を使って
危険になったら元も子もない。
なんのための鎮静剤かわからなくなる。
もちろん薬を使う以上100％安全と
いうわけにはいかないこともある。
興奮して命が危なくなるリスクと
鎮静剤を使って問題になるリスクと
天秤にかけた時に鎮静剤を使った方が
命が危なくなるのリスクが低いと
判断した時には
鎮痛剤の使用の許可をお願いすることがある。
ここで不安だから鎮痛剤を使うのはイヤ
心配だから使わないというのもあり。
怖いものは怖い、イヤなものはイヤと
はっきり伝えていい。
選択肢は必ず飼主が決めるものだと
ぼくは思ってる。
獣医は動物を殺そうとして鎮静剤を
使うわけじゃない。
苦しい状況から少しでも楽にして
命を助けたい一心で判断する。
その選択が不幸な結果になってしまう
こともゼロではない
結局、獣医との信頼関係になると思う。
呼吸や心臓の状態が悪い時は
鎮静剤を使った方がいい時もあることを
知っておいて。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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