昨日、21歳の猫が旅立って逝った
慢性腎臓病で在宅で皮下点滴と
ホモトキシコロジー使って治療してた
6月の検査の時に腎臓の値の
尿素窒素が>140
クレアチニンが6.35
リンが>15,0
貧血もあり、ダルベポイエチンを
週1回打っていた
慢性腎臓病の犬猫を世話をしたことが
ある方ならこの値がどういう状況なのか
おわかりになると思う。
結構悪い。
この時、食欲が落ちてきていたこともあり
皮下点滴の量を少し増やした
ホモトキシコロジー療法の回数も増やした。
少し状態がよくなり
食事もそこそこ食べてくれるようになった矢先に
呼吸が早くて食事を食べないということで
来られて
1分間の呼吸回数を測ると52回と
呼吸回数が多くなっていた
聴診すると心臓の音が聞こえにくく
なっていたので
検査をしてみると心筋症になっていて
胸水と腹水が溜まっていて
循環障害を起こしていた。
こうなると悩ましい
腎臓のことを考えると点滴をたくさんしないと
体の中の毒素が出ていかないから
状態が悪くなっちゃうけど
心筋症になると血液をうまく回せなくて
循環不全になるから
点滴をたくさんすると胸水や腹水が増えて
呼吸ができなくなって酸素不足になるから
苦しくなる。
腎臓のことを考えれば
点滴をたくさんして腎臓をよくしたいけど
心臓のことを考えると
点滴をたくさんすると胸水が増えて
悪くなる。
通常なら胸水、腹水が溜まった時は
利尿剤を使って治療するけど
こんなに腎臓が悪い子に利尿剤は使えない
ものすごく悩ましい状況になる。
胸に針を刺して胸水を抜いたら
呼吸回数が1分間に17回まで減って
楽そうになった。
腎臓が悪くて利尿剤が使えないので
こんな時はホモトキシコロジーを使う
循環系に使うホモトキシコロジーや
腎臓系に使うホモトキシコロジーを
駆使して
何とか状況の打開を試みる。
その他、高濃度酸素室で酸素不足の
対応をしたり、鍼灸したりもして
何とか状況の打開はして
ちゅーるを食べるぐらいになった。
飼主さんはちゅーるを食べたことに
よくなったと喜んでくれたけど
ぼく的には
今日ヤバいかもと思ったので
飼主さんと相談して
1度家に帰ることにした。
帰った次の日の朝に旅立ったと
連絡が入った
「家族みんながいる時に
旅立って逝きました」
「あの時、帰ってよかったです
ありがとうございました」と
お言葉をいただいた。
悩ましいけど
医療的な限界はどうしてもある
目の前の苦しんでる子が
少しでも苦しくないように
楽な状態になれるなら
エビデンスがあろうがなかろうが関係ない。
ぼくは迷わずエビデンスがない治療でもする。
腎臓と心臓は循環器系で繋がっている
腎臓病と心臓病が起こると悩ましい。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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