犬猫に点滴をすることがあるけど
人は普通点滴と言うと血管に針さして
点滴するよね。
それ静脈内点滴って言うんだけど
犬猫は皮膚の下に点滴剤を入れることが
できるんだ。
これを皮下点滴と言ったり皮下補液と
言ったりするよ。
人は皮膚の下に点滴剤が漏れると痛いけど
動物はあまり痛くないのさ。
皮下点滴は
慢性腎臓病の治療の時に家で点滴剤を
皮膚の下に入れてもらったり
入院するほどじゃない脱水の治療や
脱水予防としてやったりするんだ。
割と簡単で短時間でできるのが
利点だね。
慢性腎臓病の時は飼主さん自身で家で
やってもらったりもしてるよ。
体に水分やミネラルなどを補う治療を
輸液療法っていうよ。
輸液療法は、皆がよく知ってるのは
血管に針を刺して管から点滴をしていく
静脈内点滴が一般的だね。
血管の中に直接輸液剤を入れていくから
必要な水分が血管の中に直接入って
もっとも効果が速く現れるんだ。
犬猫の場合は、体が人よりも小さいから
急激に血管の中にたくさんの量の輸液剤を
入れるのが難しくて
点滴するにはどうしても時間がかかるから
入院して機械を使って24時間管理しながら
点滴するんだ。
これが人とは違うところだね。
体が小さい子は1時間に8ccぐらいしか
入れられなかったりするんだ。
あんまりイメージわかないかな？
犬猫は、点滴の他の方法として皮膚の下の組織に
輸液剤を入れることができるんだ。
皮膚に針を刺して輸液剤を入れていくよ。
皮下点滴は、短時間で必要な水分の
輸液剤を皮膚の下に入れることができるんだ。
静脈内に入れる時みたいに時間がかからない
のがいいね。
5分ぐらいあればできるよ。
動物は、皮膚に余裕があって輸液剤を入れることができて
痛みも少ないからやりやすいんだ。
短時間でも出来るから通院でも
することができる。
犬猫にとっては入院するストレスを
避けることができるね。
皮膚の下に入れた輸液剤は、
時間をかけてゆっくりと血管へ吸収されるて
比較的に効果が出るのに
時間がかかるのが欠点かな。
入院は、犬猫にストレスがかったり、
飼主さんの費用面の負担も大きくなるから
皮下点滴で対応できるなら
自分はなるべく皮下点滴で入院しなくても
通院で治療できるようにしてる。
犬猫が家でゆっくりと落ち着いて
過ごしながら皮下点滴で治療できるなら
その方がいいと思ってるんだ。
ただし、脱水がひどて緊急を要する場合や
輸液剤の種類だったり、治療内容によっては
皮下点滴はできなくて静脈内点滴をする
必要があるからその時は入院して点滴してる
静脈内点滴も皮下点滴も一長一短あるから
その子の状態に合わせたり
飼主さんの都合に合わせたり
病気の内容によって使い分けてるよ。
静脈内点滴がいいのか、皮下点滴がいいのかは
その子の状態とか、病気の種類とか
その子の性格とか、費用面の問題とか
入院のストレスとか、通院の負担とか
自分がまず、いろいろ考えてどっちがいいか判断して
飼主さんに提案してから
医学的にこうするべきとかあるけど
それよりも
飼主さんと一緒にその子に1番いいと
思われる方法を考えて選択してるんだ。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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