歳を取った犬にも目の表面に
白いものができることがあるんだ。
これ、角膜変性症っていうんだけど
若い子にできる角膜ジズトロフィーとは
違うんだ。
高齢になってからなるのがポイントね。
全体的に目の表面の角膜が
白く濁って見えるのは
角膜の内皮細胞って言うのがあって
その内皮細胞に変化して
角膜の実質というところが
浮腫んだり濁ったりして
白く見えるんだ。
真ん中にある白いぶつぶつみたいな
ものは角膜変性症なんだけど
角膜の表面にカルシウムや脂質が
沈着して
角膜が変性して角膜の薄皮が
剥がれたみたいになるんだ。
治療は
角膜を保護するような目薬をしたり
感染が起こるようなら抗菌薬を点眼したり
するんだけど
角膜の表面にできた変性は
治らないんだよね。
これ以上悪くならないようにしたり
目の痛みが出ないようにしたり
して対症療法をするしかないんだ。
角膜が全体的に白く濁っちゃったのも
治すことが難しいのさ。
目薬を付けても治らないんだよね。
カルシウムや脂質が関わってるから
内分泌の病気がある場合は、
内分泌の病気の治療すると
よくなることもあるけど
よくならないこともあるんだ。
なると治せないなら
ならないように予防できればいいけど
遺伝的な問題もあるので、
予防することも難しいんだよね。
7歳以上になって
目の表面が白く濁ってきたり
白いものができたりしたら
動物病院で診てもらって
角膜内皮ジストロフィーや
角膜変性症になってないか
診てもらってね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
目に関する話
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