よく若い犬の両眼の表面に
白いものができたりするんだけど
これ、角膜ジズトロフィーって言うんだ。
目に白いものができて
目に傷がついたと思って
ビックルするよね。
若いってどのくらいかと言うと
1歳から6歳ぐらいまでだね。
角膜ジズトロフィーは
他に何にも悪いところがなくて
両目にできて
目の表面には問題なくて
角膜に傷がなくて
充血や炎症がなくて
角膜の実質ってところに
白いものができるのが
特徴なんだ。
遺伝的な角膜の病気で
コレステロールや
リン脂質
脂肪酸などが
角膜に沈着して白くなるのさ。
だから血液検査をして
コレステロールや脂質代謝を
確認したりするよ。
角膜ジズトロフィーに
なりやすい犬って言うのがあって
ビーグル
シベリアンハスキー
シェルティー
キャバリア
などはなりやすいんだ。
(写真の子もキャバリアね)
この子たちは
高コレステロール血症になりやすかったり
脂質代謝がおかしかったりする
犬たちなんだ。
だから他の脂質代謝異常にも
なりやすいんだよね。
治療は血液検査して
コレステロールや脂質代謝に
問題が無かったら
遺伝的な問題だから治療はないんだ。
そのまま診ることになるね。
コレステロールが高かったり
脂質代謝に問題があったら
そっちを治療するよ。
治療の目薬はないんだ。
何か悪さすることもないし
視力にも影響は出ないよ。
だから治療がなくても安心して。
7歳以上になって角膜に同じように
白いものができるのは
違うものになるから注意してね。
若い子の両目にできる
というのがポイントだからね。
若い子で両目の真ん中ぐらいに
白いものができたら
角膜の傷の時もあるし
角膜ジズトロフィーの可能性があるから
動物病院で診てもらってね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
目に関する話
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