犬猫に生肉を与えることに関する質問 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

犬猫の食事を手作り食をする方が

増えてきてるねー。

 

 

 

生肉に関する質問をもらったので、
今日もオレの勝手な持論を踏まえて
話すね。
 
 
生肉派と加熱派にわかれるねー。
どちらの言い分もわかるんだ。
 
 
生肉を与えるなら犬猫に今から
ご飯あげますっていう時に
 
 
目の前で牛や羊、山羊などの
草食動物を殺してすぐに
与えるなら生肉でもいいと思う。
 
 
けどそれってできないよねー
今の世の中じゃできない
 
 
犬猫が1日2回食事してるなら
朝と夜に草食動物を殺して
生肉をあげることなんて
できないよねー。
 
 
それができるならオレは生肉派
だけど、現実問題として今の世の中じゃ
できないから加熱派なんだ。
 
 
目の前で殺して与えることが
できないと新鮮な肉の冷凍肉を
与えることになるよね。
 
 
この冷凍肉を与えるというのが
問題になる。
 
 
肉を解凍して犬猫に生肉を
与えることになると思うけど、
 
 
解凍するのに加熱するとビタミンや
酵素がダメになっちゃうから
自然解凍することになるけど
 
 
自然解凍で肉の温度が38度に
なるまで解凍してると絶対に細菌
が繁殖するし、表面は腐ってくる。
 
 
そうなるから冷たいまま与える
ことになるよね。
 
 
細菌が繁殖しない半生解凍の
冷たいままの生肉を犬猫に与えると
食道や胃の粘膜はただれちゃう。
 
 
半生解凍の肉を手で5分握ってたら
手痛くなるし感覚がなくなるよね。
 
 
指はまだ厚い皮膚で守られてる
から冷たいものを触っても
その程度で済むけど
 
 
食道や胃の粘膜にそんな冷たいもの
がダイレクトに入ったらそりゃー
粘膜は一発で炎症を起こすわ。
 
 
鼻の中の粘膜に冷たい肉を入れたら
鼻痛いのと同じ。
 
 
食道や胃の粘膜の表面には神経が
ないからくないけど、痛くないからと言って
炎症が起こってないわけじゃーない。
 
 
食道炎、胃炎の原因になっちゃうし、
中医学でいうと冷たいものを
入れると消化器が弱っちゃう。
 
 
消化させるために胃の中で
食べ物と胃酸を混ぜて撹拌して
 
 
十二指腸で消化吸収しやすいように
してるんだけど、
 
 
冷たい肉を胃酸と混ぜて撹拌しても
肉が溶けるためには温度が必要で
溶ける温度にまでならないし、
 
 
胃の中に食べ物がいる時間は
決まってるので、肉が暖かくなって
消化できるまで胃の中に残ってる
ことはできなくて
 
 
冷たいまま、溶けないまま
十二指腸に送られていくと
十二指腸では消化吸収できなくて
 
 
肉が消化されないまま大腸に
辿り着くとそこで肉が悪玉菌に
よって腐って
 
 
うんちは臭くなるし、悪玉菌が
有害物質を作って
 
病気を引き起こしたり、
癌の元になったり
悪玉菌が増えたり、
有害物質によって腸が痛んだり
 
 
して悪いことばっかりになっちゃう。
 
 
だから生肉を38度の温度に
細菌が繁殖しないで、腐らないで
加熱せず解凍できるなら
 
 
生肉を与えてもいいと思うが
それができないなら加熱した
肉を与えるしかないので、
 
 
オレの意見としては生肉を
与えるのが難しいから
 
 
加熱して肉を与える方がいいと
いうことになるね。
 
 
 

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