膀胱炎で抗生物質は必要か? | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

おはようございます。
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男です。
 
 
LINE@で膀胱炎の治療で質問を
もらったたんだけどあるあるな
いい質問をもらったんだ。
 
 

 

抗生剤を長い間飲むのは心配に
なるよね。
必要ならいいけど、必要ないなら
長く飲ませたくないよね。
 
 
膀胱炎で長く抗生剤を飲ませてる
子は多いんじゃないかな?
話としてはよく聞くよね。
 
 

 

これが犬か猫かによって違ってくる
けど、
 
 
犬はストルバイト結石が出る
場合は、感染が多いね。
 
 
猫はストルバイト結石が出る
場合は、食事が多いね。
 
 
犬なら感染が多いから抗生剤が
必要になることが多いね。
 
 
猫はあまり感染症がないから
抗生剤が必要になることが
少ないんだ。
 
 
もちろん例外もあるからちゃんと
検査するよ。
 
 
猫でも感染があるときもあるし
犬でも感染がない時もあるからね。
 
 
検査は、膀胱に針をついて直接
おしっこをとって感染がないか
検査するんだ。
 
 
細菌同定検査と言ってどんな
細菌が感染しているか確認する
検査をしたり
 
 
感受性試験検査と言って細菌が
感染してたらその細菌に対して
どんな抗生剤が効くか確認する
検査ををするよ。
 
 
それによって抗生剤を何を使うか
を決めるし、効かない抗生剤の
投薬をしないようにしたり、
 
 
耐性菌といって抗生剤が効かなく
なっちゃう細菌を作らないように
したり、
 
 
必要のない抗生剤の投薬をしない
ようにするよ。
 
 
自分も恥ずかしながら15年ぐらい前
までは、膀胱炎の治療になんでも
かんでも抗生剤を使ってた時が
あったんだ。
 
 
ちゃんと調べるようになると
感染がない子にも抗生剤を使ってて、
これはいけないと思ってちゃんと
調べるようにしたんだ。
 
 
ただ、感受性試験検査、細菌同定検査
は膀胱から直接おしっこを採るため
には超音波が必要だから
 
 
飼主さんの検査費用が高くなって
飼主さんの負担が増えることに
なっちゃったけどね。
 
 
全ての子にできていない
現実もあるよ。
 
 
飼主さんが費用面でできなかったり
おしっこが溜まってなくて採れなくて
できない時もある。
 
 
そうすると尿検査をして感染が
ある場合は、感受性試験検査を
しないで抗生剤を使う時もあるし、
 
 
感染がみられない場合は、抗生剤を
使わずに治療して、改善がなかったら
抗生剤を使う時もあるね。
 
 
理想と現実があって全てが理想通りの
検査、治療ができないこともあるけど、
 
 
飼主さんに理想の検査、治療を提案して、
できるできないは飼主さんと相談して、
できればやるし、
 
 
できなければ、できる範囲の中で
どうするかを考えて治療してるんだ。
 
 
感染があって抗生剤が必要なら
しっかりと使う。
使う必要がなければ使わない。
 
 
これが動物も更には人間も守る
ことになるんだ。
 
 

◆下記の記事も読んでみてください

~猫に関する記事~

 

 

~人気記事ランクイン記事~

 

 

~今度のセミナー予定~
チェック6月29日(土) ペットと腸内環境セミナー 渋谷  SOLD OUT
チェック8月4日(日) ペットが幸せになるためにはセミナー 門前仲町

 

 

●自分が所属しているペットの健康を守る会の有志の先生方と本を書きました。

現在、猫の飼い方の本はAmazomでは購入できないようなので、

私にご連絡いただければ、若干在庫がありますので、販売することができます。
LINE@、コメント欄にご連絡ください。

 

 

レ点毎日更新していきますので、是非フォローをお願いします

 

LINE@やってます。

ブログでは言えないような

ことも発信してま~す。

友達登録をお願いします。

  友だち追加数