早く病気が見つかるとペットも辛い思いする時間が少なくて済む | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

おはようございます。

人間より動物好きの獣医

シワ神シワ男です。

 

 

早く検査をして、早く病気を見つけて

あげることができれば、

 

 

ペットも辛い思いをする時間が

少なくて済むと思うんだけどね。

 

 

先日、TVで白い巨塔をやっていて

最後、財前教授が膵臓癌の手術で

おなかを開けたけど腹膜播種が

起きてたので、

 

 

そのまま手術はしないでおなかを

閉じて、その後亡くなってたね。

 

 

昨日、当院でも腹膜播種を起こした

猫ちゃんが旅立って行った。

 

 

腹膜播種はおなかの中の腫瘍が

腹膜というおなかを包んでいる

筋肉の内側に膜があるんだけど

 

 

その膜に腫瘍が転移しちゃうんだ。

 

 

腹膜はおなかを包んでいる膜

だから範囲は大きくなるね。

 

 

今回の猫ちゃんは、腹膜全体に

ぷつぷつと転移した腫瘍が

いっぱいできちゃって

 

 

その腫瘍から血液の成分が漏れて

おなかの中に溜まって

 

 

腹水が溜まっちゃう状態に

なっちゃったんだ。

 

 

大腸の腺癌だったんだけど

検査で大腸の腫瘍を見つけた

時はもう腹膜播種があったんだ。

 

 

腸管の腫瘍は通過障害が起きて

食べ物が食べられなくなっちゃう

から大腸の腫瘍は手術して取った

んだけど

 

 

その時には腹膜全体に転移があって

そっちは手は出せなかったんだ。

 

 

手術した後は元気もよくて

食事も食べてくれてたんだ。

 

 

調子よかったんだけど

腹水が溜まってきて、食欲が落ちて

旅立っていっちゃったね。

 

 

この子も「体重が痩せてきてるから

検査しよう」って何回も言って

たんだけど、

 

 

なかなか検査させてくれなくて、

何か月も経ってから

 

 

食べなくなって検査したら

大腸に腫瘍があってもう腹膜にも

転移があった。

 

 

大腸に腫瘍があったから通過障害

が起きていたので、猫ちゃんも

しんどかったと思うんだよね。

 

 

結果論になっちゃうけど、

どうしても「もっと早く検査してたら」

って思っちゃう。

 

 

大腸の腫瘍を取った後は調子が

よかったから、腹膜播種になる前に

手術ができていたらって

 

 

勝手に思っちゃう。

 

 

それはその子の運命だから

自分がとやかく言うことでは

ないんだろうけど、

 

 

残念に思ってしまう。

 

 

 

大人の事情があったり

獣医を信頼することができなかったり

費用の問題があったりするよね。

 

 

それはわかる。

わかるんだけど、物言わぬペット

をもう少し敬ってほしい。

 

 

何も言わないからと言って辛くない

ということではないんだよね。

 

 

その時に渋っても、結局、

調子悪くなって検査して、

手術することになるなら

 

 

早く検査しても費用がかかるのは

一緒だし、

 

 

だったら早く検査して、早く病気が

見つかれば、早く治療できて

 

 

ペットも辛い思いをする時間が

短くなっていいんじゃないかと

思うんだけどな。

 

 

偽善者の勝手なたわごとだ。

 

 

 

 

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