スクリーニング検査について | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
 
前回は、体重が減少している時に対処するプランの続きの話をしました。
今回は、スクリーニング検査についての話をします。
 
前回の話の中で、スクリーニング検査をおこなうというのがありましたが、スクリーニング検査というのは、どんな検査をするのかという話をします。
 
スクリーニング検査は、一通りの検査をおこない何か異常が出てくるかどうか検査していきます。
まずは、血液検査の話をします。
 
血液学的検査をおこなっていくのですが、血液では何をみるのかということです。
赤血球、白血球、生化学検査など人でもよく調べる検査と同じです。
 
赤血球では、高齢の猫でよくみられるのが、非再生性の正球性正色素性貧血になります。
この非再生性の正球性正色素性貧血は、慢性の炎症や腫瘍があるとこの貧血になります。
貧血は、鉄の欠乏、慢性出血、造血酵素の欠乏、赤血球の寿命の短縮などによって起こります。
 
甲状腺機能亢進症の猫では、まれに軽度の赤血球増多症がみられることがありますが、病的な問題ではありません。
 
白血球では、高齢の猫でよくみられるのが、慢性の炎症によるリンパ球の減少や好中球、単球の増加がみらえることが多いです。
これは、ストレスパターンの時にみられる現象で、慢性の炎症が起こっていることが示唆されます。
 
リンパ腫や白血病による白血球増加症や白血球減少症もみられることがあります。
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