犬、猫の中医学のエネルギーの流れ | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
?
前回は、東洋医学の陰陽説についての話をしました。
今回は、前回から引き続き、陰陽説の話をします。
?
東洋医学は、陰陽説と五行説が合わさっていて、陰陽説は、陰と陽、表と裏のように相反するものがあるために感じることができるという話をしました。
その陰と陽はそれぞれが単独で存在することはできず、お互いが依存しあう関係にあることで、それぞれが存在できると考えます。
また、陰と陽はお互いに依存したり、対立したりしてバランスをとっていて、そのバランスが重要であると考えます。
陰と陽はバランスをとっていることで、陰と陽のどちらが盛んになり、バランスを失うともう一方が衰えてしまうと考えます。
例えば、植物は成長しているときは陽で、成長仕切った段階で陰に変わり、陽が少なくなって陰が増えてくるとまた、陰が終わりを向かえるとここから陽に変わって、また成長がはじまるという陰と陽は絶えず、繰り返しています。
?
東洋医学は、自然界の法則を全てこの陰と陽に当てはめて考えていくという、考えで医学にもこれを当てはめて、中医学を確立していきました。
動物の身体を構成しているのは陰として、物質の運動や機能は陽としました。
生命力やエネルギーというのは陽になり、この生命力やエネルギーを氣と呼びました。
動物の身体の物質とエネルギーは、氣からなっていると考えました。
?
身体もすべて陰と陽に分けて考えます。
五臓の心臓、肝臓、脾臓、肺臓、腎臓は、陰と考えます。
身体も動いていますので、身体の動きは全て陽と考えるため、身体を動かす物質や栄養を運ぶ動きも陽と考えます。
身体を作っている物質の目や鼻、口、耳、筋肉、血液、リンパ液、経絡などは全て陰と考えます。
?
身体を動かしている力を氣といい、氣は上に上がったり、下に下がったりと動くため陽と考えます。
呼吸は、空気を吸ったり、吐いたりしますが、吐く運動は陽、吸う運動は陰、消化した食べ物を上や下に運ぶのですが、上に運ぶのを陽、下に運ぶのを陰として考えて、陰と陽がバランスをお互いにとりながら身体やこころまで正常な状態を保っていると考えます。
この陰陽のバランスが崩れた状態になると病気になると考えます。
?
続きは、また明日話します。
東洋医学は、とにかくバランスが大事と考えます。