猫の心雑音は、
１．心臓病以外でも心雑音が出る
２．ストレスでも心雑音が出る
３．他の動物にない心雑音が出る
４．肥大型心筋症で心雑音が出るとは限らない
５．肥大型心筋症での心雑音の発生機序は複数ある
という講義内容でした。
１．２．の話は前回させていただきました。
今回は、３．４の話をします。
３．他の動物にない心雑音がでる
最近では、動的右室内閉塞という新しい心雑音の
発生機序があり、これは猫で見られる心雑音の
発生機序であり、他の動物では診られない
心雑音になります。
４．肥大型心筋症では心雑音が出るとは限らない
猫ちゃんの肥大型心筋症では、心雑音が出る場合と
出ない場合もあります。
また、心雑音が出たり、出なかったりする時も
あります。
そうなると、心雑音があった場合は、検査を
おすすめすることができるのですが、心雑音が
なくても心筋症のことがあるということは、
全ての猫ちゃんの心臓を常にエコー検査をして
心筋症があるかどうかチェックしておかないと
心筋症を見落とすということになります。
しかし、これは現実的には難しく、診察に
来院いただいた全ての猫ちゃんのエコー検査を
実施していないのが現状です。
その為、７歳以上になったら定期的に
心臓のエコー検査を実施して、心筋症が
ないかどうかをみることが大事になるかと
思います。
講義を受けて私も猫ちゃんの心臓検査を
定期的におすすめしていこうと思いました。
