猫ちゃんの乳腺腫瘍 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
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猫ちゃんの乳腺腫瘍は、3番目に

よく見られる腫瘍です。

 


 

多くは老齢の女の子の猫ちゃんに多く

見られます。

 


 

避妊手術をしている猫ちゃんの発生率は

少なく、1回目の発情が来る前に

避妊手術をしますと乳腺癌の発生率が

0.05%とかなり低くなります。

 


 

もちろん0%になるわけではないので

避妊手術をしている猫ちゃんでも

乳腺腫瘍になることはあります。

 


 

猫ちゃんの乳腺に腫瘍ができると

少なくとも85~93%が悪性腫瘍

と言われています。

 


 

乳腺癌は、強い浸潤性があり、潰瘍を

つくることが多く、リンパ節や肺などに

転移を起します。

 

その為、亡くなってしまうことも

多いです。

 


動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ

 


 

その為、早期発見、早期治療が

その後を左右してしまいます。


 

乳腺腫瘍の発生の原因の1つは加齢と

言われています。

 

年齢が高くなるごとに確実に発生

リスクが増加します。

 


 

その他の原因は、ホルモンとの関与、

特に避妊手術をしてあるかないかが

ありますが、わんちゃんほど明確には

なっていません。

 


 

乳腺のところに固いしこりができたり

液体が溜まったような柔らかいしこりが

できることもあります。

 


 

ほとんどの腫瘍が浸潤性が高く

診察する時に半分ぐらいの割合で

乳腺腫瘍が潰瘍化しています。

 


 

腫瘍は、1つだけの時もありますし

いっぱいできることもあります。

 


 

いっぱいできている時は同時に

できたわけではなく、リンパ管を

通って周りの乳腺組織に浸潤して

いることがほとんどです。

 


 

猫ちゃんの乳腺腫瘍の話は

盛りだくさんなところがあるので

続きは明日にします。