猫ちゃんの皮膚に見られる腫瘍 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

前回、猫ちゃんの皮膚病に

見られる皮膚の腫瘍について

肥満細胞腫の話をしました。




今回は、その続きの皮膚に

見られる腫瘍の話をします。




猫ちゃんの皮膚でみられる

腫瘍も色々なものがあります。




・基底細胞腫

単発で境界がはっきりしていて

固いものから嚢胞性のものがあります。

潰瘍化して脱毛し、黒くなります。

シャム猫に多い傾向があります。




・基底細胞腫

固く円形でもり上がっていて、

境界がはっきりしています。

黒く色素沈着していて潰瘍化

しています。

ペルシャ、ヒマラヤン、シャム猫

に多く見られます。




・血管肉腫

血管肉腫は、紫外線により発症する

事があります。

境界は不明瞭で赤いスポンジ状

の腫瘤になります。

白い猫で、特に雄猫に発症する

傾向があります。




・メラノーマ

単発で発症し、境界が不明瞭で

固く、肌色や黒色の腫瘤です。

表面の形は色々で、乳頭状や

ドーム状になります。




・扁平上皮癌

いろいろな形状があって、

カリフラワー状や潰瘍性で

クレーター病変になったり、

耳がどんどん崩れていくような

感じになります。



紫外線が関与していると

考えられ、日光による

傷害を受けた皮膚に

良く見られます。



白い猫ちゃんにみられる傾向が

あります。



動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ




このように皮膚の腫瘍も

いろいろありますので、

皮膚病が見られた場合は

あまりほっとかいないように

してください。




皮膚炎が見られたら動物病院を

受診してください。