いつも藤沢ミシンをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。本年も宜しくお願い致します。


当社の藤沢本店、横浜西口店、平塚店は、年末年始以外は年中無休で定休日はございません。営業時間は、朝10時から夜7時までです。


今週は、藤沢市片瀬のお客様宅へ出張しました。


JUKIの職業用本縫い直線ミシンで、TR7 です。JUKI独自のロータリックス天秤を採用している珍しいミシンです。1960年代 日本の高度成長期に出回り活躍したミシンです。お客様もお仕事で、布団の直しにご利用されていたとの事です。


最近はあまりご利用されていなかった様です。動かなくなったとの事で、点検診断後に、概算の見積もりを提示し、分解整備作業に取り掛かりました。

針釜タイミングスキマ調整を行いました。


糸調子器の不具合があり、一度分解し、糸調子棒の位置調整と固定を行い、糸緩めピンにより、糸調子皿が押さえレバーを上げ下げした時に開閉する様に修正しました。糸取りバネはまだ使えますので、交換はしませんでした。


革ベルトは新しく交換しました。




昭和レトロなロゴです。


足踏みペダルのピットマンを分解し、コロの汚れを除去したあとに、グリスを付けて、ペダルのガタが発生しないように、六角ナット2個を締め付けました。


はずみ車のベアリングにも、グリスを付けました。


糸かけですが、ロータリックス天秤の糸かけは他の足踏みミシンとは異なりますので、注意が必要です。


ボビンケースのネジ調整で、下糸のテンションを合わせて、上糸の糸調子ダイヤルで整えてテスト縫いを行いました。


無事に完了しました。動きも軽やか快適です。





今回もお役に立てて良かったです。


担当 ヒラノ

いつも、ありがとうございます。

今日から師走 12月ですね。時間の経過がとてもはやくて、困惑します。


今回は、藤沢本店にお持ち込みされ、お預かりしました、(株)ベビーロック 【旧社名は(株)ジューキ】から、40年から50年前に販売された、家庭用ロックミシンの、修理を承りました。


 ⚠️  JUKI(株)【旧社名 東京重機工業(株)】とは、別会社です。


1本針 3本糸ロックミシンです。


布送り不良、縫い目不良、モーターベルト劣化不良、下メス劣化不良 の症状が有り、診断後に、概算の見積もりを提示し、お返事を頂いた後に修理対応致しました。


旧型のロックミシンの為、部品供給は既に終了していますが、部品のストックと、代用できる部品で交換したりしました。


モーターベルトは、現行機種のベルトと共通です。(モーターは、現行のミシンとは異なり、逆回転式モーターを使っています)


針の上下運動に対して、送りの上下運動のタイミングが、完全にズレていたので、送り目調節カムを交換し、タイミング合わせを行い、ミシンの動作確認を行いました。


旧型のベビーロックでは、送り目調節カム交換は必然(フットを踏んでもミシンが段々動かなくなる原因となる)なのですが、カム交換をしただけでは安心できない事が起こる時が有り、今回のミシンではその症状が出なくて良かったのですが、例えば、送り目を2.5ミリとか3ミリに設定しても、動かしていくうちに、送り目が4ミリになってしまう事が有ります。


原因は、送り目調節台の部品の軸が六角ネジ2個で締めているのですが、動かしていくうちに、ズレてしまうので、その様な場合は、手間が掛かりますが、部品を分解して、軸を削る改造作業で対応します。




下メスの方が、摩擦等で刃が削れ、このままだと布が切れず、食い込むので、交換が必要でした。


現行のベビーロックは、上下ルーパーの糸かけが楽にできる、エアーポンプ式や、ジェットエアー採用しているので、とても人気が有りますが、以前のベビーロックは、やはり、手作業の糸かけで、ピンセットが必需品でした。

糸かけのコツは、明るい所でミシンを寝かせて、上から見下ろしながら、上ルーパー、下ルーパー、針糸かけを行うと作業がスムーズです。
あとは、糸の色は白色が見やすくて、オススメです。
糸かけの見取り図は、部品入れのサイドカバー横にシールが貼ってあります。無い場合は説明書を参照すると良いです。


針の上下運動に対しての上ルーパーと下ルーパーのタイミングを合わせながら、糸がそれぞれ絡み会う様にする作業です。

糸がそれぞれ絡み合わないと、目飛びが発生する為です。


縫い目合わせを行った後に糸調子を合わせて、テスト縫いを行いました。



縫い目も綺麗に整い、無事に完了しました。


今回も、お役に立てて良かったです。


ヒラノ

いつも、当社のアメーバブログを読んで頂きまして、誠に有難うございます。


今日から11月ですね。今年も残り2ヶ月となりました。時間が経つのが年々早く感じます。


本日は、逗子市のお客様宅へ出張し、工業用ミシンの点検整備とオイル交換を行いました。



JUKI の工業用ミシン 本縫い直線ミシン 

DDL5530N です。


針棒の高さ確認を行いました。


針と外釜の剣先とのタイミングが僅かにズレていましたので修正しました。


ミシンオイルを交換しました。新しいオイルは無色透明です。オイルパンを綺麗にしてから、

HIGHとLOWの間まで入れ込みます。


このミシンは、クラッチモーターをサーボモーターに変更して、2015年に納品しました,


糸調子を合わせてテスト縫いを行いました。



時間が有りましたので、もう一台のミシン


こちらは、当社藤沢本店で、3日前にご購入頂きました、JUKI 職業用ミシン SL700 です。


以前からご利用頂いていましたJUKI職業用ミシンの専用テーブルの穴に、今回のミシンとサイズが同じなので、ジャストサイズで穴に入るのですが、テーブルの高さと合わず、フラットにならず、段差があったので、テーブル穴下のミシンを支える部品のネジにワッシャーを1枚噛ませて(4個所ネジ4本なので、計16個) ミシンを僅かに低くなるように改造し、スッキリとフラットなテーブルになりました。



今回も無事に完了しました。

お役に立てて、良かったです。


ヒラノ

毎度ありがとうございます。

今回はジャガーミシン 職業用ミシン ベルベットⅡの分解整備、オーバーホールを久々に行いました。垂直全回転釜タイプです。

職業用の直線縫いの他に、ジグザグ縫いもできる、とても珍しいミシンです。


プーリーなども、取り外しました。


下も取り外し、クリーニング後に、注油と、グリスも新しく付けました。


横から見たミシンです。モーターベルト、タイミングを見ることができます。

上から見たミシンです。


針と、釜の剣先とのタイミングを確認しました。



針板の、針落ち穴の周りに付いている、針を折った時に付いたキズは、ヤスリで修正しました。傷だらけだと、下糸が引っ掛かり、縫い目が悪くなります。



全ての部品を組付後に、再確認のテスト縫いを行いました。針は工業用のDB針(丸針)を使います。家庭用に見えるので、HAの家庭用針との取付間違いには注意⚠️が、必要となります。



このミシンには、膝上げレバー ニーリフターの差し込み穴が、2つ有るのがポイントです。

左の穴はジグザグの振り幅を変えることができます。

右は、押さえ上げとなります。


糸調子を確認しながら、ウール生地で、テスト縫いを行いました。



昭和の時代、40年前位の、とても貴重なミシンです。



ミシンの名前も、ベルベット で、気品高く上品な演出です。


最近やっと秋らしく、涼しくなり、少し過ごし良くなりましたが、まだまだ日中は暑い日が続きます。衣替えのタイミングが難しいですね。


生地のベルベットは、光沢とツヤが有り、デリケートな素材です。


このミシンは、衣装の作製に使われている様です。

大切にご利用頂けると幸いです。


ヒラノ


いつも、当社のホームページやブログ等をご覧に頂きまして、誠に有難うございます。


今回は、当社の横浜西口店に、ミシンの修理をご希望でお持ちこみされて、お預かりしましたシンガーの家庭用コンピューターミシンです。


藤沢本社に移し、先ずは点検診断した後に、お客様に診断結果を報告した後に取り掛かりました。


針糸通しは特に問題なく、糸調子も綺麗でした。しかし、スタートストップボタンが時々チカチカと点滅したり、縫っていると停止する症状を確認しましたので、ミシンを分解しお手入れ含め、部品を交換しました。







奥に見えるのが、マイクロスイッチの、押さえレバースイッチで、このスイッチを交換する必要が有ります。



新しく取り付けたスイッチが正常に反応するかどうか、テストして問題無ければ、徐々に組み付け作業を行います。



押さえレバーを下げると、🟢緑色ランプになり、レバーを上げると、🔴赤色ランプになります。



正常にランプがつきますので、手術は成功です。


組み付け完了後に、再度確認しかながら、テスト縫いを行いました。



糸調子も綺麗で、無事に完了しました。

お役に立てて良かったです。


ミシンの事でお困りの方は、藤沢ミシン各店にお問い合わせ下さい。


ヒラノ