いつも、当社 藤沢ミシンのブログをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。

今回は、ブラザーのコンピューターミシンで不具合が発生する、針板スイッチエラーの事案です。

液晶画面にエラー表示が出て、エラー音が発生し、ミシンが使えなくなる症状が発生します。電源を入れたまま、突如発生し、目覚まし時計の様なアラーム音が鳴ります。鳴らない場合も有りますが、使えなくなる事例も有ります。

「電源を切って針板を交換してください」

「説明書のエラーメッセージをみてください」

「E6」「E7」がミシンの機種により表示されます。文字が表示されないタイプで、画面が小さい場合です。

頻繁に発生したり、時々発生したり、希に発生する為に、判断が難しい場合もありますが、どの場合にしても、症状が発生し、手元のボタンを押しても使えなくなり、エラーの確認ができたら、早急に対応が必要となります。

⚠️「針板カバーを取り付けてください」のメッセージは対象外で、カバーの取り付けなおしたり、別の部品の交換となります。

針板スイッチのエラー対応としては、ミシン本体を分解して、メイン基板、針板スイッチの交換、グリスの除去と再塗り、テストモードでの動作確認と調整が必要となります。


今回はフットコントローラーの差し込み口、フットコントローラージャクの不具合も有りましたので、同時に交換しました。


メインのプリント基板です。

機種により、ブラザーホームページから、最新データーをアップデートし、USBメモリースティックでミシン本体に差し込めるミシンで有れば、本体に最新データー取り込めるので、メイン基板は交換不要なのですが、針板スイッチ交換と、モリコートグリスを塗る作業は必要となり、分解組み付け作業とテストモード確認は必要となります。


黄色のエピノックグリスを除去して、白色のモリコートグリスを塗り直しました。


メイン基板と、針板スイッチと、グリスを塗りなおした後に、動作確認、テストモード確認を行いながら、組み付け作業を慎重に行い、最終チェックを行いました。


パルスモーター位相と、送り正逆のテストモードを行います。
今回は同時にフットコントローラージャックテープを交換したので、フットコントローラーでの動作確認も行いました。


交換した部品です。メイン基板、針板スイッチ、モリコートグリス、フットコントローラージャックテープです。


無事に今回も、部品交換の修理を行うことができました。

この様な症状が発生している場合は、御購入されたミシン店や、ブラザーカスタマーサービスにお問い合わせください。

ヒラノ