藤衣です。
パライバトルマリンという石。
知っている方は知っている。
知らない方は「なにそれ？」っていうもの。
GEOMETRYの社長なんていまだに「パラエバ」って言うし（笑）。
初めてこの石と出会ったのはもう10年近く前になると思います。
御徒町に行くようになって「宝石」を見るようになった頃。
仲良しになったお姉さんがいました。
彼女は宝石屋さんの店員さんだったのですがとても気さくでいろいろなことを
教えてくれました。
数あるお店の中でそこに入っていった理由は石が突出して美しかったから。
美しすぎたから。
外から見てもその何か（オーラなのか波動なのかエネルギーなのか・・・）は確実に発していて
お店に入るとクラクラするほど石が美しかったんです。
ただ恐ろしいほど高かった。
とてもじゃないけど手が出ないっていうものばかりでただただ目の保養。
そんな私たちをお姉さんはいつも嫌がりもせず優しく迎えてくれたんですよね〜。
毎回行くたびにたくさんの石を見ては知識を学んでいたんです。
石の知識だけではなく、宝石ってこういうもの、こう扱うもの。
こうして売っていくもの・・・。
今考えるとここで業界の常識的なものをかなり勉強させてもらったなあ。
ある日、お店にいつもと違うただならぬ空気が漂っていて、「なにがちがうんだ？」ってお店中を探したら大きなパライバがあったんです。
石の色が人工的すぎて、でも美しすぎてしばらく言葉を失った。（ほんとに）
値段を聞いてみてこれもまた衝撃。
大体石の値段って想像つくくらいにはなっていたけど、これは想像を遥かに超えていたんです。
ダイヤより高いじゃん！！誰が買うんだ・・・ってね。
とにかく衝撃続きのパライバとの出会いでした。
いつか欲しいなあ・・・って思い続けたパライバトルマリン。
この石は色が勝負。
ネオンカラーが特徴的ですがブルー〜グリーンのトルマリンに銅とマンガンの含有率がどれだけあるか？によってパライバの認定が下されるのです。
パライバと名乗る石もやはりピンキリで、このパライバならいらないというものは手に入る価格という宝石あるある٩̋(๑˃́ꇴ˂̀๑)。
この石は憧れであり、私の宝石に対する想いの原点でもある大事な石。
雰囲気としてはこんな気持ちだった。
（株）GEOMETRYを立ち上げた際、私は”パライバを扱う業者になりたい”ってみんなに言ったんだけど幸運にもオープニングパーティーからこの石をご用意することができました。
しかも素晴らしい発色のパライバたちを、です。
その金額にビビって新幹線で抱きかかえながら持っていきました（笑）。
このパライバトルマリンたちを皆さんにご披露できるだけで嬉しかったです。
だってこんなに美しいものがこの世にあるのか？って思う石だから。
そしてパライバを一番最初に買ってくださったのがH様。
アンティークっぽい雰囲気で、ダイヤ多めで。というオーダーをいただいたのでこんな感じになりました。
どこから見ても美しいしかない。
そして先日納品したこちらもダイヤ多め。
今作っている途中のものがあるのですがそれもまたダイヤ多め。
またご紹介させてください。
パライバトルマリンに対する思い入れはとても強いのにどうして持っていないのか？って思うでしょ。
この美しいネオンカラーがどうも私にはしっくりこないのです。
何度も何度もトライしてみたけどやはりピッタリしっくりくるものがない。
で、結局私はエメラルドを買うことになったんですけどね。
パライバとエメラルドとは全然違います。
パライバってやはり持ち主を相当選ぶんです。
これは石のプライドが高いというか、彼らの要望がニッチというか。
端的にいうと私は選ばれなかったということです。受け入れるわ。
でもどうして選ばれなかったのかは知りたい。
だから私なりに結構考えてみたのです。
ここからは私の考察であり感覚的な話だということをご理解いただきたいのですが
この石が行きたい場所って高みと極みを求めている方のところなのかも。
そして求めているだけではなくてその器がないと・・・ってことなのかもしれません。
まずこの突き抜けた色をつけこなせる方ってそうはいない。
もちろん「つける」だけなら誰でもできますよ、私だって
でも「つけこなす」というのはまた別の話です。
石と共鳴し、お互いのエネルギーを高め合える人をこの石が選ぶとしたらやはり「高みと極み」というキーワードが出てくる。
「高みと極みを目指す」からもうちょっと先へ行くと「公」という言葉が出てくる。
これは広い意味で捉えて欲しいんだけど、影響力とも言うでしょうし派生という言葉もでてくる。
要するにその方が高みを目指して道を極めていくことによっていろいろなものが動くって感じ。
しかもね、風が吹いたら桶屋が儲かる的な感じなので「私なんてそんな器ないわ」って思っている方も実は水面下で動かしているものがすごく大きくて派生する範囲が広い・・・みたいな。
直接的なこと以外もとても大きな範囲だということです。
要するに大きくないと無理なんだと思う。
私がどうしてもこれをおすすめしたいと思った方はやはりみなさん大きい。
当たり前のことだけどあえて書いておきますが、体や態度じゃないですよ。
大きさがこの石の決め手の気がするのです。
とてもざっくりした考察ですけどね。
一つ例を出したいと思うのですが私の古い知り合いAさんのお話をちょっと書きます。
彼女は自分のことをとても卑下していて、いつも自信がなく俯いている。
でも彼女が俯いているといろんな人（驚くほど広い範囲）がこれでもか！と手を貸すんです。
どうせただの主婦だし、家事だってまともにできないし・・・って言いながらたくさんの人が動く。
この記事を書いていて彼女の影響の大きさを見て驚いたという経験を思い出しました。
なにをしているというよりどういう存在であるか？ということがその大きさを決めるのかもしれない。別に大きいからいいとか小さいからダメって話ではないのです。
ただ、それは種類だと思っていただけたら嬉しい。
私もそういう意味では小さい。でもいいの。
小さいなりに私の在り方ってものがあるからそれは自分で模索していったらいい。
みんなが違うわけでそれはそれでいいのです。
ただ、パライバには選ぶ権利があって、その決め手が「高みと極み」そしてそこから高じる大きさなのではないか？という私なりの考え。
もちろん重ねて言いますがつけるだけならだれでもいいの。
つけこなすという意味でのお話です。
あ〜あまた長くなっちゃった。
藤衣さんの文章なげ〜な、とまどかちゃんにいつも言われるんだけどついね・・・。
言いたいことは山ほどある（笑）。
でもそれは私が言いたいのか石が伝えたいのか？
もはやそれはわからなくなってしまいました。
この辺で終わりにしときます。
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