ヤドカリジュエリーってなんだ？ってね。
ちっとも魅力的ではない。
ネーミングセンスを疑うわ。
これはある方のストーリーを時系列で書いていくと面白いかなと思っております。
当然これも千差万別。あくまでも一例です。
Aさんと初めてお会いしたのはおそらく三年ほど前ではなかったかな。
遠慮がちで控えめな方でした。
人一倍気遣いの人で、人一倍臆病な方。
繊細さが際立っていて触るのも怖いうすはりガラスみたいだった。
と言ってもご本人の一般的な印象は元気はつらつ！太陽のような方だったから、その繊細さは
あまり外には出てこなかったかもな。
繊細さを隠して元気な人というレッテルで生きるのは結構辛いのではないかと思います。
お見立てをしているといろんなお話をするので意外な一面を垣間見ることが結構ある。
この方ほど見た目と中身のギャップがある方も珍しかったかもしれません。
で、初めてオススメしたのはブルー系の石。
表現をすることを怖がらないで！ということと、少しの荒療治
ブルー系の石は強弱こそあれ、現実が動きますので（傾向があるという意味）、
優しく包んでくれるピンク系の石をオススメする気は毛頭なかった。
怖がらず外に出ておいで〜。
案外さらっと出れるから。怖いと思っていたものも、体験してみると「なーんだ
」って
思えるから。
という意図を込めてブルーの石。
そこからAさまにもいろんなことがあり、次はエメラルドです。
エメラルドは知的で愛情あふれる石。
強力な愛の石であり癒しの石でもあります。
さらに忍耐や知恵を授かり、人間的な成長をもたらすと言われています。
まあ石の意味はさておき、外に出ることに慣れた頃の器広げには最適ですね、という
意図を込めました。
今まで体験してこなかったことを体験することで自分の世界も広がり、自信もついてきたのでは？
ならばもっともっとご自身に誇りを持って、あなた自身の世界に愛を拡大して行こうという感じです。
・・・そこからターコイズです。
もっともっと自由に軽やかに。羽がついてるんじゃないか？というくらいの軽さ。
そしてご自身の世界観を表現していく中で一点の曇りも生じませんように。
もう大丈夫！
怖かったことは幻想だったし、自分が自由でいることが人を自由にするきっかけに
なるということを知ってもっと自分自身でいることを楽しんでください、という意図を込めて。
そしてね、とうとうやってきました。
さくらクオーツです。
ローズクオーツですけどね。
言わずと知れたご自愛の石。
他者云々ではなくて自分自身と向き合う石です。
愛を注いで注いでゆるして受け入れて・・・というただひたすらに優しい石です。
これって比較的皆さんには初期の頃にオススメすることが多いのです。
「まずはご自愛を！」そこから全ては始まります、ということで。
でもAさまにはそれはしませんでした。
あの飛び抜けた繊細さを持つAさまに「はい、ご自愛ね」なんて言えなかった。
先日指をざっくりと切った時、医者に行くべきなのはわかってたんだけど
この傷口を触られるだけで気絶しそうだったのであえていかなかったときの感覚に似ている（変なたとえで失礼）。
外堀を固め、「私って大丈夫なんだ」と外の世界との関わりで気づいたAさま。
自信もつき、ご自身のライフワークにも気付き始めた頃です。
それが土台にあるからこそ、ようやく向き合える一番柔らかい部分。
人によって様々なんだなあって思いましたね。
そんなストーリーをお客様と紡いで行けるのって幸せだなあとこれを書きながら
しみじみ思いました。
Aさま、ありがとうございます。
ヤドカリジュエリーってこんな感じ。
自分の「今」を投影するジュエリーがあなたと現実の媒体となってくれるとして、
あなたも現実もそのままであるはずがなく。
そうやって成長する過程で助けになるジュエリーも変化して行く。
というパターンもありますよ、というお話でした。
これもあくまでも個人差＆当社比ですので悪しからず
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7/28 金沢