海のプラネタリウム
美ら海水族館、続いては「海のプラネタリウム」と書いてある場所にやってきました。
ここでは発光する魚を展示してあるとか。
暗い室内に入ってみると…青白い光がうごめいていました!
こちらはヒカリキンメダイというお魚。
眼の下に大きな発光器を持ち、発光バクテリアを共生させることで光を放っています。
深海に住むという光る魚、なかなかに神秘的です。
こちらはハタタテヒメ。青色光を当てると眼の周りから蛍光を発しているのがわかります。
発光する魚たち。まさにプラネタリウムのような光景でした。
サメ博士の部屋
美ら海水族館はサメの展示にも力を入れているようで、サメ専門の「サメ博士の部屋」というコーナーがあります。
サメといえばなんといってもその丈夫な歯。
歯の形は種類によって変わるようで詳しく解説されていました。
大きな水槽の中をゆうゆうと泳ぐオオメジロザメ。
かっこよくも恐ろしい、そんなサメの姿です。
ここの目玉は深海サメの一種「ヒレタカフジクジラ」の胎仔の育成を行っていること。
この写真の人工子宮装置で育てているのだとか。
ヒレタカフジクジラはなぜか「クジラ」と名がついていますがサメの仲間。生物発光することで知られています。
沖縄のあぶない生物たち
美しい沖縄の海には、危険な生物も存在します。
例えば、ウミヘビもそのひとつ。
沖縄の海には爬虫類のウミヘビが9種類も生息しており、ハブの数十倍の強さの毒を持つことから注意が必要です。
でもほとんどのウミヘビはおとなしく、自分から人を咬むことはないため、こちらから手を出さなければ安全なのだとか。
こちらは最近沖縄で見つかったという「ヨウリンウミヘビ」。
分布の北限は台湾とされていましたが、この発見により生息北限が900kmも拡大したのだとか。
ハブよりはおとなしそうな顔をしていますが、ウエットスーツを貫通する毒牙を持つため注意が必要です。
ちなみに沖縄ではエラブウミヘビを燻製にして食べるそうです。
すごいですね。
こちらはアンボイナガイ。
ただの貝に見えますが、沖縄では「ハブガイ」「ハマナカー(刺されると浜の半ばまで戻らないうちに毒が回って死んでしまうことから)」などと呼ばれる猛毒の毒針を発射する貝。
うっかり拾い上げるととんでもないことになりそうですね…
この水槽にも猛毒の生き物がかくされていますが…
手前にいるのがそう。オニダルマオコゼです。
岩にしか見えないこの魚、誤って踏みつけると棘から猛毒が注入され、死に至ることもあるという恐ろしい魚。
ただ、味はとっても美味しい魚なのだとか。
沖縄の海で遊ぶときは危険な生物に気をつけることが大事ですね…
こちらは危険生物ではありませんが、近年人気のチンアナゴ。
美ら海水族館のクラゲ
この水族館にも種類は少ないですがクラゲが展示されています。
とある一角に標本が多数展示されているエリアがありました。
覗いてみると…
デイゴハナガサクラゲ。
ハナガサクラゲの仲間です。
わかりにくいですが、生きているときはけっこう華やかな姿をしていたりします。
このハナガサクラゲ、実は美ら海水族館がその発見に貢献しています。
先ほどのヨウリンウミヘビもそう。
壁には一面にそうした新発見の生物たちのプレートが掲げられています。
ただ生き物を展示するだけではなく、海洋学の発展にも貢献している水族館なのですね~