2020夏の北九州ミニ紀行②~若戸編~ | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

北九州市を旅するミニ紀行2回目は若戸編です。

 

若戸とは若松と戸畑のこと。

洞海湾を挟んだ2つの街を訪れます。

 

まずは折尾から「若松線」に乗車します。

実は未乗区間でした。

 

直方から来たBEC819系2両編成はパンタグラフを下ろし、ここから非電化区間の「若松線」に入っていくことになります。

全国でも珍しい蓄電池電車が走る区間です。

 

それでは、乗車します。

 

列車は最初の停車駅・本城を過ぎ、江川を渡ります。

 

 

 

二島・奥洞海・藤の木と停車し、次は終点の若松。

 

 

ここまで洞海湾が見える区間はありません。

対岸の皿倉山ははっきり見えるのですが…

 

若松駅到着直前、やっと洞海湾が見えました。

 

折尾から16分、終点の若松に到着です。

「若松線」区間を完乗したので、これで筑豊本線全体としても完乗となります。

 

降りた瞬間、軽快なジャズの音色が聞こえてきたのでびっくりしました。

 

たぶん、若松がジャズの街だから…なのかもしれません。

 

こちらが若松駅。

 

駅舎内には折尾駅の「かしわめし弁当」で有名な東筑軒の立ち食いうどん屋があります。

今回は利用しませんでしたが、またいつか…

 

徒歩で移動します。

 

歩いていく途中でこんなものを見かけました。

こちらは9600形蒸気機関車19633号機。

ここ若松駅に併設されてあった若松機関区に所属し、石炭輸送に活躍しました。

 

長年海の近くの潮風に当たる場所に置かれていたということもあり、ボロボロ…

 

しかしながら、2020年2月、この機関車が修復されて福岡県添田町の「めんべい添田工場」に移設・展示されることが決まりました。

 

解体という最悪の結果を免れたのはよかったと思います。

…ところで続報がないのですが大丈夫でしょうか…?報道によっては移設開始は4~5月のはずなのですが…

 

海沿いへ向かいます。

 

目の前に見えてきたのは赤い若戸大橋。

ここ若松と洞海湾を挟んだ対岸の戸畑をつなぐ橋です。

 

小さな船がやってきました。

これが若戸渡船。今から乗船しに行きます。

 

こちらは 「弁財天上陸場跡」。

石炭の積み出しのために働いていた人の乗降場所だったようです。

以前はここ若松は筑豊炭田からの石炭輸送で栄えたそうですが…現在ではその面影があるのみ。

 

 

石炭会館や旧古河鉱業若松ビルといったレトロな建物もその一つです。

 

 

若戸渡船の乗り場にやってきました。

若戸渡船は北九州市が運営する路線で、若松と戸畑の間を約3分で結んでいます。

1889年より運行されている歴史のある航路で、若戸大橋が開通してからも地元の足として利用されています。

 

きっぷを買って中へ。

 

少し待っていると入港してきました。

乗るのは第十八わかと丸。2011年就航のまだ新しい船です。

 

1階船尾部分はこんな感じ。

 

階段を登って2階へ。

 

2階席から3分間の船旅を楽しみます。

 

若戸大橋を眺めているとあっという間に戸畑側に到着しました。

 

下船します。

 

反対側にはもう一つの船、くき丸も停泊していました。

 

 

 

歩いて駅へと向かいます。

 

戸畑駅に到着。

イオンが隣りにある大きな駅です。

 

今度は若戸間を結ぶもう一つの経路・若戸大橋を通ってみたいと思います。

 

乗るのは北九州市営バス。

西鉄バスも若戸大橋を通るのですが、朝夕しか存在しません。

実は北九州市営バスに乗るのは今回が初めて。

 

若戸大橋からは洞海湾の両側に立ち並ぶ工場群の姿を眺めることができました。

 

せっかくなのでそのまま終点の若松営業所まで乗車します。

ぐるっと回って橋の下をくぐります。

 

終点・若松営業所に到着しました。

 

市営バスがたくさん止まっています。

白・青・緑…結構色とりどりです。

 

十数分待って戸畑駅にバスに乗車します。

 

大正町商店街。昭和の面影を残す商店街として知られています。

 

 

先ほど歩いたところを通って、再び若戸大橋に向かいます。

 

 

戸畑駅に戻ってきました。

 

さて、ここからは小倉に移動するのですが…

せっかくなのでこれに乗ることにします。

 

西鉄バス北九州7M。北九州市立美術館経由で砂津へ向かいます。

5番だと35分ほどで着くのですが、このバスは大回りするため1時間程度かかります。

それでもこのバスを選んだわけは、面白い行先番号だから。

 

「一桁番号+アルファベット」な行先番号は西鉄バス広しといえどもこの系統だけ。2020年3月14日ダイヤ改正でそれまでの行先番号7番から分かれて誕生しました。

「7M」のMはMuseumのM。北九州市立美術館に乗り入れるところが通常の7番と異なります。

 

それでは、乗車します。

 

バスは大丸のない天神一丁目を経由して北九州市立美術館へ、

 

ここから行先番号は7番に変わります。

 

北九州市立美術館は高台にあるので遠くの工場群を一望できる区間があります。

 

JRの小倉総合車両センターを眺めて、終点の砂津に到着しました。

 

 

 

久しぶりの砂津です。

 

徒歩で小倉駅へと移動し、やってきたのはこちら。

また来てしまいました(笑)

 

 

せっかくなのでお惣菜を買ってイートインスペースで食べます。

「北の大地の牛肉コロッケ」、サクサクで美味しかったです。

 

 

その後はアミュプラザ小倉の「菓匠 きくたろう。」でタピオカ入りならぬわらびもち入りのジュースを飲んで…

 

しばらく散策した後帰ります。

 

帰りはソニックで。

 

今回は、若戸間を渡船とバスの両方で越えてみました。

北九州市にはまだまだ行ったことのない場所がたくさんあるので訪れてみたいです。

 

それでは。

 

★乗車データ

6650M 普通 若松行き 折尾(11:58)→若松(12:14) BEC819系 ZG106編成

若戸渡船 戸畑渡場行き 若松渡場(12:48)→戸畑渡場(12:51) 第十八わかと丸

北九州市営バス 9番若松営業所行き 戸畑駅(13:59)→若松営業所(14:35) 若松営業所 510

北九州市営バス 7番 戸畑駅行き 若松営業所(14:48)→戸畑駅(15:22) 若松営業所 1502

西鉄バス北九州 7M 砂津行き 戸畑駅(15:35)→砂津(16:34) 小倉営業所 9938

3052M 特急ソニック52号 博多行き 小倉(19:43)→*** 883系 AO-5編成

※2020年6月23日乗車

 

門司港編

 

 

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