ガルフストリームG550の移行訓練 2 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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前回の記事

 

訓練が行われるのはここFlightSafety社の訓練所だ。

FlightSafety社は全米にくまなく訓練所を持っており、一部はアメリカ国外にもある。

日本でも有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏の持つバークシャー・ハサウェイ社の子会社だ。

 

その一部であるサバナにある訓練所ではやはりガルフストリームだけの訓練が行われている。

 

 

 
訓練所の中は歴代のガルフストリームの絵や写真ばかりだ。
ちなみに一番最初のガルフストリームは「Grumman Gulfstream I」で1958年に誕生している。

 

 
あはは~!
初代から採用されているガルフストリームの象徴になっている窓の形をモチーフにした鏡だ。

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こちらが私がこれからお世話になるG550のフルフライトシミュレーターだ。

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クラスルームに入るまでの様子。

 

 

実際にグランドスクールが始まる前に以前音声のSNSのクラブハウスで出会ったアメリカで活躍している日本人パイロットの方が会いに来てくれたよ。

彼も同じ訓練所で一足先にガルフストリームG600という新しい機種の訓練に来ていた。

彼は以前、私がこれから訓練を受けるG550に乗務していたこともあり、訓練前にいろいろアドバイスをいただいた。

一番右がその彼ね。

 

 

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さていよいよ訓練が始まった。

最初の2週間はシステム関係を学ぶグランドスクール、そしてその後シミュレーターのレッスンを7回行って最後にチェックライドだ。

 

ボンバルディア・グローバルの時の訓練は約4週間だった。同じようなシステムを持つ飛行機なのに3週間で仕上げるわけだよ。

結構、短期集中の詰め込みでねえ、ブラック訓練所だよ、ここは(笑)。

 

2週間のグランドスクール中は、前回のボンバルディア・グローバルの訓練でも思ったのであるが、ジグソーパズルのピースがまだはまっていないところから始めていく感覚で何を目指しているのかよくわからない。

しかしだんだん進んでいくとピースが少しずつはまっていき、なんとなく全体像が見えてくる。

加えて自分の過去のパイロット経験が重なり、より見えてくる感じだ。

だから最初の週は「こんな飛行機、大嫌いだーーーー」なんて思っていたのであるが、後半になってくると「うん、この飛行機もしかしたら悪くないかも??」なんて思ってくる。

 

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グランドスクール中に深圳がロックダウンされたニュースはこちらアメリカでも報道されていた。

ロックダウン前に脱出しておいて正解だった。

 

 

グランドスクールが始まると同時にアメリカのサマータイム(Daylight Saving Time)が始まった。クラスが終わってもまだまだ明るいので、とりあえずは体を動かすためにも近所のジョギングを楽しんだ。

今回は気候のいい時期に来ることができたので、外に出るのも楽しいよ。

小鳥のさえずりが聞こえていて心地いい。

 

ホテルの周辺は緑がおおくてね、こんな風にカナダガンが身近までくるんだよ。

 

 

ホテルでは勉強になかなか忙しいので簡単なものを自炊だね。

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外で売っているアジアのものは甘くなっていて概しておいしくないです(苦笑)。

 

 

誕生日の前日、訓練所からiPadをもらったよ。

 

といっても誕生日プレゼントというわけではなく、訓練の一部ということでもらったということね(笑)。

 

 

さて、現在、2週間のグランドスクール及び最後の知識テストが終了したところだ。
これからいよいよ怒涛のシミュレーターレッスンが始まる。
ブラック訓練所の漆黒な部分に突入、というわけだ(笑)。

 

次回からはその様子をご報告することにしよう。

 

 

つづく

 

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