「不動産市場安定化ファンド」 これで安定!?
かねてよりJ-REIT市場を安定化するために準備されてきた「不動産市場安定化ファンド」の
資金概要が今日(8月26日)の日本経済新聞に掲載されていた。
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リーマンショックによる影響で市場が収縮し、
9月以降から償還時期を迎えても償還できそうもない
J-REIT市場に4500億円規模の「不動産市場安定化ファンド」を
官民で設立するというのだ。
4500億円の内訳は、
・ 3600億円 借入金
・ 600億円 日本政策投資銀行(劣後ローンン)
・ 300億円 野村證券が企業からの出資を募集してきた
目標の出資額をほぼ確保できたということで
9月中にも「不動産市場安定化ファンド」は動き出すようだ。
破たんしたREITのニューシティ・レジデンス投資法人については
先週、大和ハウス工業系REITのビ・ライフ投資法人が
米国ローンスターより 好条件で合併を提案している話が出ていた。
J-REIT市場は不動産投資を小口証券化して日本経済の発展と
不動産市場の流動化を目的として発足した筈だったのに・・・
リーマン・ショックのせい、100年に一度の世界大不況とは言え
10年もたたないでこのありさまでは ・・・
テナントの空室化、レジデンシャル賃貸マンションの空室化が進み、
地価の下落が止まらない不動産市況、
この「不動産市場安定化ファンド」による資金投入で、
本当に安定化するの!?
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