「かんぽの宿」に『不動産売却等審査会』・・・今度は大丈夫!?
「はとの乱」のきっかけから、
総務省による日本郵政への業務改善命令に対する回答が24日付で承認された。
オリックスへの売却が国会で取り沙汰され、
「かんぽの宿」の売却値段が安すぎる?
100ヶ所以上のバルクセール(一括売却)となれば当然!
と物議をかもしたが、何よりもその入札方法に問題点があった。
日本郵政は「かんぽの宿」の売却過程で情報提供が十分でなかったとし、
経営企画・財務・コンプライアンス部門などで構成する『不動産売却等審査会』を設置し、
今後の売却手続きを公正にするというのだ。
リーマン・ショック以降の不動産市況は大暴落しているし、
売るに売れない不動産売却物件が多い市場で、
箱ものに巨額の資金をつぎ込んだ「かんぽの宿」に
いまさら『不動産売却等審査会』を設けても高い値段で
売却できる保証はどこにもない。
はたして、今度は大丈夫!?
日本郵政は08年度に経常利益が54億円の赤字、
2011年度には8億円の黒字に転換するとしている、
が
不動産市況も混迷が続いているし、あと2年で回復するとは考えられないし・・・。
高値で売却できる保障はない。
それどころか、各物件ごとに個別売却したら、立地・条件の良いところだけが売れて、
悪いところが残ってしまうという事も当然に考えられる。
バルクセール(一括売却)にしても、
前回のオリックスの値段より高い買い手がいるかどうか。
私たち、国民の財産はどうなるのでしょう。
郵政民営化の当初の目的はどこに行ったんでしょうか?
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