おかげさまで。草刈まさです。
来年2月19日の事業プレゼン大会にエントリーし、そこへの想いをつづっています。
今日は最後の話です。
そしてこの後の話は、これからの僕の挑戦が続きのストーリーを作っていきます。
今のありたい自分を見失うな
9年前の3.11東日本大震災当日。
僕は中学生に、「夢がないからいい。夢がない人は夢がある人を応援できる。今与えられた役目をやり遂げて生きれば道は開ける。」
そんな話をしていました。
でも僕は、その日の震災で、食べものを守る、仕事を守る、家族を守る、『命を守る』という安心の暮らしを求めてしまいました。
子供にはかっこよく「今与えられた役目を命を活かしてやり遂げよう。」と言ってたくせに。
僕は、命を守る生き方に逃げたのです。
でも、振り返れば、全てが悪かったわけではありません。
普通の人が経験していない、様々な経験をさせてもらい、自然からの叡智など様々なことを学びました。
でも振り返ると、
『ありたい自分』を見失うと、
『やりたい自分』を探す。
『やりたい自分』」を探すと、
『本当の自分』を見失う。
この9年間を僕はこう振り返ります。
震災が起こった時、日本中に不安と恐怖が悲しみが蔓延しました。
その時、もっとこの日本が、世界が、不安も恐怖も悲しみもなく、安心して平和で幸せな世界であったらいいな。
そんな『ありたい』を僕は持ってました。
その結果、本当の安心や幸せは、地域の『共につながるつながりだ!』となり、つくるんだ村が生まれ、今でも9年間、人に求められ喜ばれ、運営が続いています。
そしてそこから、つくることは人に安心を取り戻し、幸せを取り戻すことなんだ!と感じました。
作り出せる力と安心感と幸せを感じれる世界でありたい。
『つくることを取り戻す』
これをテーマに、京都綾部に思い切って移住し、自給自足に挑戦し始めました。
そして仕事は、筆文字を通して自分の個性や想いを引き出し、そこから仕事を作る、仕事を自給する支援をしてきました。
しかし、
あるタイミングから 『ありたい』を僕は忘れてしまいました。
お米も作れ、家も作れ、味噌作れ、野菜も作れ、仕事も作れ。そこには大きな安心感と平和が起こり、平和ボケを起こしたのです。
なんとなくこのまま生きていけそうな気がする。
なんとなくこのまま命を守っていける気がする。
本当は、この先の『ありたい』自分があったはずなのに、僕はここで『ありたい自分』」の追求。命を活かす生き方をやめてしまったのです。
そして、その後どうなったか?
仕事の方向性がわからない。
自給自足の生活もやりがいがない。
今に生きがいがない。。
そして、自分は本当は何がやりたいんだろう?といって、やりたいこと探しをして、やってみるけど続かないを繰り返しました。
そしてそこを抜け出したきっかっけが、今自分がどうありたいか?を取り戻すしたこと。
そして、それを取り戻す仕事が生まれ、今その仕事をさせてもらっていることです。
今の時代、本当に自由化が進み、主婦ですら起業して好きなことを仕事にできる時代になりました。
「やりたいことで仕事を作る!」そんなキャッチフレーズをよく見るようになりました。
しかしその反面、「自分のやりたいことはなんだろう?」と大人でもやりたいことがわからず悩み立ち止まっている人が大勢います。
『本当のありたい自分』おおそれたことを言えば、『自分の今の生きる目的』。
まずは大人のこれを取り戻して、もっと活き活き仕事や人生を生きる人が増えていくように、僕はその心理トレーナーとして関わっています。
それぞれが自分の役目をやりとげて生きて、生きがいに満ちた世界でありたい。
そのために、自分のありたい方向性を再設定するタオリセットをこの世界に広めていくことをこれからも僕はやっていきます。
でも、
そもそも、
人はなんで、この『やりたいこと探し』の呪縛にはまってしまうんだろう?
大人になってもなお、この課題があるのは、根本原因がどこかにあるからでは?
そう思った時に、感じたのが、中学校での進路教育だったんです。
何をやりたいかの前にどうありたいか?
「将来なりたいものは何(職業)?」
「将来やりたことは何(技術)?」
いわゆる夢を聞かれても、自分は当時、答えることができませんでした。
一方で、これに答えられる人がいて、答えらえる人はカッコいいなーと憧れていました。
そして一方で、これに答えられない自分はダメなんじゃないか?とも思いました。
『職業や技術』がない自分はダメ。
大人になってもそれを引きずっている自分がいることに気づきました。
そしてそう思ってる人は、僕意外にもたくさんいることを知りました。
「僕は将来、野球選手になりたいんだ!」
「私は将来、看護婦さんになりたいの!」
『やりたいこと』『なりたいこと』夢がある人達は、そうやって会話をしていて、とてもうらやましく思いました。
そして、それがない自分はその会話に入っていくことも辛かったのです。
でも、それがこんな会話になったらどうでしょう?
「僕はもっと、憧れられる存在でありたい。」
「私はもっと、人を助けられる人でありたい。」
きっとそんな会話だったら、
「あっ!それなら僕は、もっと人に影響を与える人でありたい!」
「あっ!それなら私は、もっと人に寄り添える人でありたい!
『ありたい』自分はきっとどの人の中にもあります。
『ありたい』自分を考えて、会話する場だったら、夢がなくて劣等感や輪に入りずらいこともなくなると思います。
そして、
「もっと憧れる存在であるために、僕は今野球を一生懸命やって、将来は野球選手になりたい。」
「もっと人を助けられる存在であるために、私は今もっと勉強して、将来は看護学校に行き、看護婦さんになりたい。」
ありたい自分は『やりたこと』『なりたい自分』の方向性を作ってくれます。
「今、みんなが憧れる存在ってどんな人?」
「その人のどんなところが憧れるの?」
「本当はもっと自分はどうありたいと思ってる?」
「それをグループで話あってみよう。」
「そしてお互いのありたい姿を聞いたら、そうあるために、どんなことをしたらなれるかを、みんなで応援してみよう。」
そんなことをしたら、きっと誰1人未来に対して仲間外れができず、互いを応援しながら、自分たちの未来を子供達は作っていけるんじゃないかと思うんです。
そして、ありたいがわからない自分を振り返ると。進路もわからず、みんなが行くから、親や先生が言うから、高校に行き、大学に行き、就職しました。でもその結果、仕事にやりがいを感じず、体調を壊してつぶれてしまいました。
自分の人生に自己決定感がなく、社会に出て自立できてなかったのです。
『ありたい自分』を実現するために、
『やりたいこと』があって、
『なりたい自分』がいる。
この順番になると、将来の進路や方向性も自分で決めて生きれる大人になります。
この『やりたい教育からありたい教育』。
これを少しでも多くの子供達に伝えて、自分の人生に生きがいとやりがいを持って生きる世界にしていけたらと思ってます。
そのために、子供達が『自分のありたい』に気づくワークショップや講義をこれから開発していきます。そして届けていきたいです。
そのために、なるべく多くの様々な状況で、自分の方向性に迷う大人達の『ありたい自分』を取り戻し、仕事と人生にやりがいを取り戻すタオリセットセッションをやっていき、
人はどうやったら、本当のありたい自分を取り戻し、本当にやりたいこと、本当になりたい自分になっていけるのか?
これを研究し開発していきます。
まずは大人から、そして未来の大人へ。
9年前の3.11。
「夢がない人は夢を持ってる人を応援することができる。」
当日の僕は、やりたいことやなりたい夢が見つけられない子供達にそんなメッセージを伝えてました。
でも、夢がない人も持ちたいんです。混ざりたいんです。
だから今はこう伝えます。
「"ない"ってものはこの世界にはない。必ず"ある"んだよ。」
「ないものを探すんじゃなくて、あるものを取り戻そう。」
「今本当は君はどうありたい?」
「やりたいこと、なりたいものじゃなくていい、君は本当はどう生きたい?どうありたい?それは必ずあるはずだ。一緒に発見しよう。そうしたらやりたいことなんていくらでも出てくる。」
今ならこう伝えます。
昭和は、haveの時代(物を手に入れるために働く)、
平成は、doの時代(やりたいこととして働く)、
令和は、beの時代(どうあるかのために働く)
そう言われているそうです。
まずは大人がbeの時代に挑んでいき、
それが子供達に伝えていけたらと思います。
長々と読んでいただきありがとうございました。
引き続きこの挑戦をブログなどでも伝えていけたらと思います。
まずは大人のbeの生き方をサポートしていきます。
これからもよろしくお願いします。
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