最新福祉脳!?夢想転生 -950ページ目

自立支援ねえ!?

本日はケアマネジャー更新研修初日。

専門課程等欠席したツケがきて、8日間の長丁場です。
良く見知った顔もたくさんいて、気持ちは楽ですね。



介護保険法で言われる、いわゆる自立支援ですけど、
平成12年の介護保険法発足以後、
急激に勢力を伸ばした言葉かと思われます。



やってあげる介護から、自立に向けた支援へ。
本筋ではありますが、実際にそこかしこで力説されているのを見ると、
かなりの違和感を感じます。



介護従事者の目的は『自立支援』にあると勘違いしてしまいます。



「・・・えっ!?」

って思いました?



『自立支援』が目的なのは、勘違いでしょ?


元来は、『要介護状態になっても、
本人の有する能力に応じて可能な限り自立した日常生活を送る』ことが
介護保険法の目的です。



つまり、本人が日常生活を送ることを目的としています。
できる限りで自立していてね。ってこと。


自立支援は本人が日常生活を送るための手段の一つです。
公的な教育の場でも自立支援偏執主義はまかり通ってます。


いいんですよ。
いいんです。
やってあげまくる介護のアンチテーゼで、
自立支援を表に出すことで、廃用症候群は減りましたもんね。


でも、ここ近年は自立支援に偏りすぎ。
そろそろゆり戻していかないといけない。
自立の程度のモニタリングは本人の能力を超えることはありません。
身体的自立であれ、経済的自立であれ、認知能力であれ、超えません。
では、もてる限りの能力を最大限に発揮した先に
素晴らしい日常生活があるのでしょうか?
そうとは言い切れません。


日常生活が満足いく状態は、持てる能力を全て発揮しようが、
そうでなかろうが、あるのだと思います。
最も、能力を全て出していたほうが、
より満足行く結果になることには変わりません。



いまや、介護は自立支援だけ語っていれば好い時代ではなくなりました。
本人の日常生活をより満足行くものにするための支援を私たちは行わねばなりません。


まあ、それはおいおい・・・。