
ナツミ「うふふタクちゃん可愛いでしょ。ウサミミヘルメットだよ!」


ナツミ「うふふタクちゃん可愛いでしょ。ウサミミヘルメットだよ!」


小説シリーズ第24弾です。

今回の表紙絵は何だかわからないかも。
これはSUZUKI TS50ハスラーです。
私が初めて買ったバイクがTS50ハスラーでした。
新車で黒を買って多摩川の河川敷を走ったり(当時は違法に造られたモトクロスコースがあった。)
奥多摩にツーリングに行ったり。
オフロードバイクを買ったのに峠のワインディングが楽しい事に気がつく。
当時、XLR80で日本一周から帰還した兄に相談。このバイクにオンロードタイヤを付けたらダメかな?と。
そしたらスーパーバイカーズカスタムと言うカテゴリーのカスタムがあると!(当時はモタードと言う言葉はまだ無かった。)
当時兄は日本一周から帰って来て暇だったのかも。費用出してくれたらやってあげるよ!となり、やって貰う事に。
色も任せたら自家塗装で山吹色と茶色の渋い配色となる。
フロントフェンダーは短くカットしたり。
リアフェンダーは根元を切って詰めました。
フロントは純正は21インチだったのでリアタイヤのホイール18インチを注文して、なんと兄が当時出入りしてたショップに持ち込みこのホイールを組んでと無理やり押し付けて来たとか。
スポーク36本すべて切断してネジ山を切りホイール組して貰った変態仕様にヨコハマタイヤのハイグリップなロードタイヤを履かせました。
楽しいバイクでした。
峠の下りなんか速かった。
そんな思い出のバイクながら写真が1枚も残って無かったので記憶を頼りに画像生成。
そんな思い出のバイクにナツミさんに跨がって貰いました。
前話と前々話のリンク貼っておきます。見逃した方はこちらからどうぞ。二十二話に1話からのリンクも貼ってあります。↓
僕は朝一で自動販売機の補充とナスの収穫を終えるとまた今日も作業場に籠る。
振動かあ・・・・。
まずはエンジンマウントにラバーを追加する。
クランクのバランスを見直す。
そしてフライホイールを重くする。

とりあえずこれで様子を見る。
キック1発!
「ドドドドドド・・・・!!」
おっ!振動が収まったぞ。
これなら行けるかもしれない!
しかし数十秒後だった。
「ガリガリガリガリガリ・・・・・」

タクミ「止まった・・・・。」
シリンダーを触る。
「熱っ!!」
ピストンはシリンダーに張り付いたままびくともしない。
「振動を抑えようとすると重くなる・・・。」
「軽くすると今度は暴れる・・・・。」
「冷却も片側だけ熱くなる・・・。」
「これじゃあ何度作り直しても出口が見えない・・・」
苦労してやっとピストンを救出…。

何か良い方法は無いかなあ・・・・。
そんな時だった。作業場の本棚で長い間、埃を被ってる古い整備書を手に取った。
何度もめくられたページには油汚れが有り・・・書き込みも目立つ・・・。
神さんが若い頃に読んでいたのかなあ・・・・。
エンジンの形式や歴史が記載されたページをめくっていくとBMWやスバルの水平対向エンジンの記載に目が止まった。
「左右のピストンが反対方向に動くことで振動を打ち消す」

「…これだ!!これならいける!!」
水平対向エンジン!!これなら振動の問題も冷却の問題も解決できるかもしれない!!
スズキのギャグに水平対向エンジンが載っているイメージが稲妻の様に僕の全身を突き抜けた。

出来るのか!!
これはとんでもなく難しそうだ!!
僕は紙と鉛筆を持ち設計図を書き始めた。
「ニャオーー。」

あ・・・トリコ。
「ごめん朝ごはんまだだったね・・・」
僕は鉛筆を置いてトリコの餌を取りに向かった。
頭の中は水平対向エンジンの事でいっぱいだ。
その時だった。
ナツミ「おはよう!!タクちゃん!!出来たよ!!ウサミミヘルメット!!ナツまた夜なべして頑張った!!」

ナツミさんが僕のヘルメットを被って登場した。
ピンクに塗られた僕のジェットヘルに靴ベラで作ったウサミミがくっついていた・・・・。
後ろにはでっかいハートマークまで書いちゃってるよ。
ウサミミヘルメットって・・どうしてもそれ被らなきゃダメ・・・・?
ウサミミってバイクに付けたいのかと思ってた・・・
がびーん。
つづく。