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その日は、とても大変な一日だった。
社員のミスで、取引先と大きなトラブルがあり、会社全体が朝から慌しく動いていた。(後輩のミスは、私のミスだ…)
――あとになって思い出す。この日は間違いなく、私にとって大切な一歩だったということ…。
「どんなにつらい時も、きっと 誰か見てるよ…」
それは、彼が私を見て 直感的に思った印象なのだろうか。
何を指して、何のために 私に言っているのだろうか。
――どういうわけか その言葉は、後になっても ずっと私の中に残っている。
「月はね、太陽じゃ見えないものを、照らし出すんだ…。」
『照らし出す』…?! 私は、次の言葉を待った。彼はもっと何かを言いたそうだったから。
でもあと一言が、なかなか出てこないようだった。
――彼はギターをおもむろに かき鳴らし、最後にやっと、照れくさそうに言った。
私はいつものように、自然と彼の横に座った。空には半月が輝いていた。
彼は、静かに話を始める…。
(いつもバカみたいに大きな声でしゃべるのに、今日の奴はどうしたのかしら…? そして、奴の話を聞く私も、どうかしてるのかしら。。)
その時、街路樹が「がさがさ」と音を立てて揺れたような気がした。
……私の心が、揺れてる。