..::カクテル・マーメイド::..都会に棲む人魚たち -8ページ目

この歌…!

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――聴き覚えのある声、メロディー…。

静かな店内に、染み入るように流れてきた。


「――この歌…!」私は思わず声をあげてしまった。

これは、あの路上青年の歌、そのものだ。聞き間違い、もしくは疲れきった私の幻聴かしら…?!

深紅のカクテル

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私は疲れた体を引きずって、都会の片隅の バーの扉を開けた。

言葉を発する気力もなく座ると、マスターは黙って、オリジナルカクテルを出してくれた。(常連ではないのに、有難いこと…)


深紅のカクテルを見ると、少しばかりか気分も休まってくる。

――そのとき…!

限界、、

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肌荒れのこと、恋のこと…もう何年考えていないのかしら。

――「全く考えてない」なんて言ったら やっぱり嘘だけど、でも本当、私って仕事の人生だわ…。

疲れすぎると、余計な考えが頭をよぎる。もう、限界近い、、、

P.M.11:00

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会社に戻り、自分に出来る事を考えて、一つ一つ作業を進める。

――もう駄目かもしれない。だけど…歩みを止めるわけにはいかない。自分が選んだ道なのだから。

P.M.2:00

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取引先で謝罪をする。

これから先、どうなってしまうのだろうか。会社は、仕事は ――そして私の人生は…。