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――聴き覚えのある声、メロディー…。
静かな店内に、染み入るように流れてきた。
「――この歌…!」私は思わず声をあげてしまった。
これは、あの路上青年の歌、そのものだ。聞き間違い、もしくは疲れきった私の幻聴かしら…?!
私は疲れた体を引きずって、都会の片隅の バーの扉を開けた。
言葉を発する気力もなく座ると、マスターは黙って、オリジナルカクテルを出してくれた。(常連ではないのに、有難いこと…)
深紅のカクテルを見ると、少しばかりか気分も休まってくる。
――そのとき…!
肌荒れのこと、恋のこと…もう何年考えていないのかしら。
――「全く考えてない」なんて言ったら やっぱり嘘だけど、でも本当、私って仕事の人生だわ…。
疲れすぎると、余計な考えが頭をよぎる。もう、限界近い、、、
会社に戻り、自分に出来る事を考えて、一つ一つ作業を進める。
――もう駄目かもしれない。だけど…歩みを止めるわけにはいかない。自分が選んだ道なのだから。
取引先で謝罪をする。
これから先、どうなってしまうのだろうか。会社は、仕事は ――そして私の人生は…。