..::カクテル・マーメイド::..都会に棲む人魚たち -7ページ目

こんなこと、今までした事ない…

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私は彼の玄関に、そっと差し入れを置いた。

(アイツ、薬を飲んで 眠っているかもしれない。)

ためらいながら

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私はためらいながら、コンビニで ある商品に手を伸ばした。


――路上青年の抱えていた荷物が、そんなにも大きかったなんて、私は正直 想像しようとも思わなかった。私は彼の何を見ていたのだろう…。

風邪で寝込んでる…?!

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明日ライブなのに、アイツは歌えるのかしら…。

私に出来る事は――  私は自分の疲れを忘れて、コンビニへ急いだ。

アイツってば…!!!

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私はいつもの場所へ、急いで向かった。

アイツ、どうして何も言わないのよ…! また怒鳴ってやらなきゃ…!!


だけど奴の姿はなく、その代わり 同年代の青年が二人、心配そうな面持ちで話をしていた。

「アイツ、風邪引いて 寝込んでるんだって…!」

ユカコ、再び…

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「我孫子健二ですよ」寡黙だったマスターが、静かに口を開いた。

そして隣に座っていた女性も…。


「"アビケン"、明日ここで シークレットライブをするんですよ」


――私は、アノ青年の名前も知らなければ、職業も…本当に何も知らなかった。