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力んでいた どこかが、フッと安らぐような感覚を覚えた。 あたりを見渡すと、一人の青年がギターを弾いていた。 そんなありがちな光景、いつもなら気にもとめないのに、今日は本当、どうしたのかしら…。
後輩からの慕われ、責任、やりがいはもちろん感じてる。
なのに、さっきから私、いらだってる。何に、こんなに いらだっているのかしら…。
今日はなんだか自分らしくない。
今日は久しぶりに、会社を少し早くあがれた。 私はいつもの帰り道、携帯で後輩と仕事の話をしていた。
見慣れた風景。代わり映えのない日常。私は新宿の公園を早足で歩く。 初めて東京の会社に勤めた時の 刺激や興奮なんて、もう今は、ないわ…。
私はお客様へ、クランベリーのカクテルをお出しいたしました。 やさしく甘酸っぱい味わいは、いつかの瞳の輝きのような、ピュアな風景を思い起こさせます。
いつも傍にある『やさしい光』に気付いていただきたい、との思いをこめて…。
――そう言えば、私の知り合いのミュージシャンも、クランベリーのカクテルがお好きでした。
お客様は大変疲れてらっしゃるご様子でした。
疲れは昨日今日のもののようにお見受けられず、お客様の瞳の鋭さから察するに…お一人でずっと頑張ってこられたものが、蓄積されたように思いました。