結論は果たして... 存廃問題に揺れる名鉄広見線に乗ってきた vol.5 250416⑤
14時52分、ようやく本来の目的である広見線方面に向け、名鉄岐阜駅を出発します。4両編成の車内は終始混み合うこともなく、終点犬山駅には定刻の15時30分に到着。犬山駅は人口約7万の犬山市の中心駅で、犬山線・小牧線及び広見線の3線が乗り入れるターミナルとして機能しています。ていうか、片方向のみ3つの行き先がある駅名標って、超レアじゃないですか!そのうちの1つ広見線新可児行きは15時37分発。これに乗り、まずは西可児駅を目指します。末端区間が目的といっても、その前に1駅くらい立ち寄っておかないとね。なんたってゆくゆくは全鉄道の全駅制覇を目指してますから。そうそう、そういえばここに来るまでの移動でフリーきっぷの元を取ることができました。\3,400は安くはない金額ですが、やはりフリーきっぷ様様ですね。西可児駅では駅前のスーパーで軽く買い物をし、後続の列車で新可児駅へ。そしてここからついに本題の末端区間突入です。駅名標でもわかる通り、同じ『広見線』でありながら運行系統は完全に分離されており、さらに専用のホームへは中間改札も設置されています。これを見ると、『こんなとこ、いつだって廃止できるぜ!』なんて言う名鉄の思惑が透けて見える感じですが、これは名鉄に限らず他の鉄道会社でもよく見られる仕様で、もし本当に見捨てる気なら、こんな設備投資すらしないでしょう。とにかくその中間改札を抜け、16時19分の列車に乗り2駅先の顔戸駅へ向かいます。一気に終点まで行くわけではなく、この機に全駅下車もやってみようというわけです。だって、『次』はないかもしれませんから・・・レトロな車両がイイ味出してますね。ちなみにこれが掲示されていた時刻表です。基本毎時2本と、この手の路線の割にはかなり本数は多め。このおかげで全駅下車も容易に可能になるってことで、感謝ですね。続いては1駅戻り明智駅。ここからは2001年(平成13年)までは八百津線が分岐しており、なかなかに広い構内を有していますが、今はそれも持て余し気味。こうした姿を見るのは、ちょっと悲しくなりますね。サクッと駅舎を撮影し、16時54分発の列車で終点御嵩駅へ向かいます。その1つ前に御嵩口駅がありますが、ここにはすでに訪問済みということで、飛ばしちゃいましょう。一応その時の写真です。そして終点御嵩駅には17時01分の到着。これにてミッションコンプリートとなりましたが、ここでちょっと感想を。車内を映したこの写真からもわかるように、乗車した列車はどれもガラガラなんてことはなく、常に利用客がいる状態でした。ということは、まったく需要がないわけではないってことでしょう。まぁ下校時刻と重なったことは考慮する必要ありですけど・・・ あくまで個人の感想ではありますが、日中の本数を減らしたり、早朝や夜間を間引いたり、もう少し柔軟に手を打ちさえすれば存続もじゅうぶん可能なのではと思いました。現時点では何も結論は出ていません。ただ、いち鉄道ファンとしては存続を心から願うってことで、今回は締めくくろうと思います。それではまた、次の旅でお会いしましょう。