魂をもっと自由にするタロットリーディング
松村潔 説話社
ようやっと読み終わりました。
ウェイト版の小アルカナの絵柄を見て、
数の解釈からすると、
ホントにこの絵柄の意味だけなんだろうか？
そして、その延長で小アルカナの数札が
漠然としか示されないマルセイユ版で
タロットをしてみたい。
ということを考えて読み始めた本。
松村先生の、数の原理で読むタロットカード 星和書店
から、次に今回取り上げた本を読みました。
さて、感想ですが。
毎度のことながら理路整然と話が進んでいきます。
この安心感があって、松村先生の本は信頼しています。
他のタロットの本だと、カードについて、
ひどいものだと意味しか書いてなかったり、
絵柄から読みとれる意味は書いてあっても、
タロットという物語の流れを書いてあるようなのは
なかなかない。
これでは、タロットがそれぞれ分断されたものとしてしか
存在しないということになる。
番号が振られている以上は、僕はそうとは思えない。
さて、本書はタロットにふられた数から意味を語っていくというもの。
だから、普段なじんでいるウェイト版の意味とは異なる解釈も出てくる。
そして、ウェイト版の絵柄については触れられてないけど、
なんであの絵になったのかが所々で腑に落ちました。
ただ、一方で超上級者向けの本ではないかと思います。
まず、抽象的な概念が理解できないと
文章の意味が分からないだろうし、
カードを見ても読めない。
そして時折出てくる神秘思想の話なんかも、
いきなりこの本を読んでも、そんなのがあるんだ、
くらいにしか思えない。
僕も正直言って、理解したとはとても言えない。
話としては分かっても、実践するのはとても難しい。
本の内容が難しけりゃ、実践も難しい。
そんな意味で超上級者向けの本と書きました。
逆に、この本をキチンと理解して実践できて、
自分なりの解釈に落とし込めれば、
その人は超一流のタロットリーダーとも言えるでしょう。
そもそもが、松村先生の本を読むには、
バックグラウンドがいくつかあって。
彼の屋台骨の禅の十牛図やグルジェフの水素表、
天上からの流れと地上からの流れ等、
これらの話を知ってないと、あぁなるほどとは思えない。
むしろ意味不明な宇宙語にしか見えないだろう。
だから、タロットに活かそうと思って、
この本を読むのはいいが、
この本が最初の松村先生の本であるなら、
かなり困るだろうと思う。
一番の助けになるのが、
意識の１０の階梯 松村潔 VOICE
でしょう。
僕が今まで読んだ中では、
この本に先生の大元の発想が凝縮されているように思います。
また、西洋占星術に取り組んでいる人なら、
完全マスター 西洋占星術 松村潔 説話社
を読むと、先生のエニアグラムと惑星の考え方が載っているので
話が捉えやすいと思います。
ちなみに、僕は完全マスター…を先に読んでいたので、
意識の…は惑星のイメージと絡めて読んだから、
わりかし楽でした。
ただ、どの本も１度読んだだけでは
全く自分の中に入ってきません。
意識の…はまだ１回だけで、内容の雰囲気が分かった程度。
タロットの本含めて、全部、あと２回くらいは読み返して
キチンと理解したいと思っています。
色々書きましたが、上級者向けの本とだけ、語っておきます。
タロットはもう少し掘り下げて勉強しないとダメだなぁ。。。