小林悠は、これまでも度々フル代表に選出されてきましたが、今回の招集には特別に感慨深いものがあります。
その理由は、今回の招集は「本物」だからです。
今までは欧州組以外からの選出であったり、親善試合への参加だったりでしたが、今回はワールドカップ予選です。そして、もちろん欧州組も含まれています。
今回の選出メンバーのうち、国内組は11名であり、欧州移籍が困難なGKを除くと僅か8名です。
また、国内組11人の内訳として、ACLに参加する強豪4チームから7名が選ばれています。
よって、この招集期間中にナビスコ杯を戦うJ1チームからは、昌子源、金崎夢生、小林悠、林彰洋の4名だけが招集されました。
ということで、小林悠を欠いてナビスコ杯を戦うことは非常に不利ですが、ここでは喜んで小林悠を代表に送り出したいです。
私は時々思うのですが、中村憲剛と小林悠は共通点が多いです。
①学生時代に代表経験が無いこと
②期待されて入団した選手ではないこと
③関東大学リーグの2部を経験していること
④学生時代からの交際相手と結婚
⑤子煩悩
⑥フロンターレの生え抜き選手
⑦日本代表選出
などです。
正直に申し上げますが、私は小林悠の入団に際し、期待感は特にありませんでした。
小林悠は、入団内定後の大学4年時に大ケガをしています。
私は、もしかしたら入団内定取消しもあるかな?と思いましたが、フロンターレは内定取消しをしませんでした。
あの時は、ずいぶん寛容なクラブだなという印象をフロンターレに抱きました。
入団した1年目を殆ど棒に振った2010年が過ぎ、2年目のスタートから小林悠の背番号が11になりました。
これについても、驚きと疑念を抱いたことをよく憶えています。
大した結果を残していない2年目の選手に何故11番を与えるのかと…
小林悠が大きく成長したのは、本人の努力や才能に因るものだと思いますが、それと同時にジュニーニョの存在が大きかったと思います。
引退の足音が近づくジュニーニョの晩年に出会えたからこそ、ジュニーニョから教えてもらえたのかもしれません。
そうでなければ、同じポジションのライバルにサッカーを教えることなど、なかなか出来るものではありません。
今の小林悠があるのはジュニーニョのお陰であるとすれば、ジュニーニョに対しては感謝しかありません。
2015年シーズン終了後、小林悠は複数のクラブからオファーがあったそうです。
そのクラブの1つとしてガンバ大阪が取り上げられていました。
ガンバ大阪のことですから、恐らくフロンターレより遥かに良い条件を提示したことでしょう。
それでもフロンターレに残ってくれた事、心より感謝申し上げます。
私の中では、小林悠は、ずっとフロンターレにいてほしい選手です。
小林悠選手、これからもよろしくお願いします。
ワールドカップ予選、頑張れ!!