私の夢~日本がリーダーに~
三菱UFJが、公募増資を行うと日曜日の日経1面で載っていた。
UFJにとっては絶対に失敗できない一大プロジェクトであろう。
最近の金融危機の中で、逆にビジネスモデルとして評価され始めてきた日本の金融機関の財務体質。
UFJはその模範的存在。
近い将来、金融界で日本がリーダーとなることが起きてしまうかも知れない。
決しておかしくはない。
だからこそ、野村がリーマンを買収したり、UFJがモルガンに出資といったことに踏み切れるのだ。
もし、これを失敗したら、世界の金融危機が、また一歩違ったステージに入ってしまう。
結論から言うと、成功すると思う。
普通株も出すということで、どこの証券会社が主幹事になるのかはわからないが、
今の水準は、どう考えても、さすがに買いだと思うし、マーケットもそう判断するであろう。
金融機関に政府等が多額の資本を投入している。
また、債務超過の保証などで、銀行を潰さないという方向になっている。
直近まだまだ株価が下がっているのは、小売統計や鉱興行生産や製造業景気指数といった経済指標にも出 ているように、実体経済に影響が出てしまっていて、それに対する懸念からであり、
金融危機の緩和=景気回復ということではないというマーケットのメッセージなのである。
逆を言えば、金融危機の緩和がいよいよ本格的になっていけば、
これだけの資本を投入している金融ビジネスの中で、
LIBORが下がりだせば、お金の循環が一気に加速し、もの凄い勢いでバブルっぽくなっていく可能性もある。
景気回復(株価回復)にはまだまだ当分時間がかかると思うが、
2~3年のスパンで見るならば、
2~3倍は儲けることのできるビッグチャンスだと思うし、
実際、十分に可能な水準であると思う。
金融システムの安定化、及び日本の金融機関の世界での存在感拡大に向けて、
UFJの増資に動向に注目したい。
円高の要因
前回、円が上がっていることの理由として、今回の金融危機の混乱を比較的受けていないからと言及した。
しかし、それは資源国にスポットを当てた話の中で言及したにすぎず、円高に対しての説明には不十分だった。
今日は、直近の円高について。
まず、経営破綻したリーマンや国有化されたAIGがやっていたビジネスモデルというのは、
少ない自己資本で、物凄いレバレッジを聞かせて、バランスシートを極大化させるものであった。
つまり、多額の借金をしてビジネスを展開していたのだ。
今までは、そのお金を金利の安い日本円で借りていた。
3ヶ月ものの日本の金利なら、直近0,6くらいであったと記憶している。
今までは、例えば3ヶ月ものなら3ヵ月後に、短期金利LIBORからお金を借りることで返せていた。
イメージとしては、プロミスでお金を借りて、その返済のためのお金をアイフルで借りていた感じである。
それがビジネスモデルとして可能であった。
しかし、直近LIBORが急上昇してしまい、LIBORで借りて円を返すということができなくなってしまった。
今まで3,1%ぐらいであったLIBORが4.5%ぐらいまで上がってしまった。
LIBORが上がったのは、金融機関同士で、お互いどのくらいの不良債権を持っているのか疑心暗鬼になり、いわゆる貸し渋りが発生したため。
では、円を返すためにどうすればいいか。
バランスシート上の右側、つまり資産を売却して、バランスシートを小さくするしかなくなってしまったのだ。
今回の一連の経営破綻劇は、財務体質の問題と言える。
高い自己資本比率で無理のないビジネスを展開していた日本の金融機関が直近評価されているのはその点である。
さて、資産を切り売りすると言っても、株や債券のようにお金に変えられるものもあれば、不動産のようにすぐお金に変えられないものもある。
つまり、円を返すには、一度現物の円を買わなければいけなくなってしまったのだ。
これが、直近の円高、つまり円が買われ過ぎている要因。