サルタヒコノミコト


天孫降臨神話にも登場する
猿田彦命(さるたひこのみこと) は、
高天原から降りてきた
邇邇芸命(ににぎのみこと)の
道案内ガイドをしたとされる神様。

先導役を務めたことから
「道の神」「航路の神」ともいわれ、
“良い方向へのお導き” の
ご利益を授けてくださるそうです。

芸能を司るセクシーダンサーな女神、
天宇受売命(あめのうずめのみこと)と結婚。


猿田彦命の風貌は
鼻が伸びたあの “天狗” として描かれる。
天狗の見た目もふまえて
ユダヤ人ではないかとも考えられる。

猿田彦命と天宇受売命の夫婦、
日本初の国際結婚ではないかとの説もあり。





みちひらき


猿田彦命、

道教の「道祖神 どうそしん」と同一視。

道祖神と一体にあるのが

「庚申信仰 かのえさるしんこう」というもの。


   申 → サル


「申」は暦の中で非常に肝心な位置にある。

しめすへんに申で「神」とされているほど

崇められる存在。( 陰陽五行論から成る )


ユダヤ人説や庚申についての解説は

長くなるのでここでは割愛します🥺



※庚申信仰とは、暦で庚申の日に

 道教思想「三尸の虫」に基づいた

 特別儀式を行う習わし







↑このような石碑で祀られています。

 長野県でいくつか発見しました。

 

 新潟県・長野県・群馬県に多くあるそう。










↑こちらは宮崎県にある荒立神社。

新婚当時に住まわれた地として

猿田彦命と天宇受売命が祀られている。


「荒立」の由来は

切りたての荒木で宮居を立てたから。


「切りたての木」

老子の中では「樸 ぼく」のワードで

何度も出てきます。




友人に連れられて初めて知った場所でしたが

個人的にはいわゆるパワースポットとして

挙げたい所のひとつになりました。









老子道徳経の上篇を読むあたりで

この猿田彦命様と

ご縁ある方がおられると思います。


道教の道祖神、

役目に適する場所 への導きのごとく。





なぜなら

道教すなわちタオの思想は

「本人の才に適する生き方が最善!」


ですから

「自分に適した生き方を見つけたい」

そんなタオなる願いが心に浮かんだら、

道案内サポートの神様との出会いは然り。


( パートナーシップに関する

ご加護も受けられるかとも思います。)



出会う手配は、まるで魔法。

ありがたい魔法。タオのマジック!









本来の自分自身に統合したとき、

わたしが還る場所は

愛するあなたの胸の中かも知れない。


written by アメ

荒立神社 にて


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -







 
 

老子 道徳経 下篇

第81章


静かに確かな実行を

原文

シンイエンブーメイ  メイイエンブーシン

信言不美  美言不信。

シャンヂョーブービエン  ビエンヂョーブーシャン

善者不辯  辯者不善。

ヂーヂョーブーボー  ボーヂョーブーチー

知者不博  博者不知。

ションレンブージー

聖人不積。

ジーイーウェイレンジーユィヨウ
ジーイーユィレンジーユィドゥオ

既以為人己愈有  既以与人己愈多。

ティエンヂーダオ  リーアルブーハイ

天之道  利而不害

ションレンヂーダオ  ウェイアルブーヂョン

聖人之道  為而不争。

 



書き下し文
信言は美さず、美言は信ならず。
善者は弁さず、弁者は善ならず。
知者は博さず、博者は知ならず。

聖人は積まず。
既以て、人に為しておのれ愈々有し、
既以て、人に与えておのれ愈々多し。

天の道は利して而も害さず。
聖人の道は為して而も争わず。







うかつな発言はしない

アメ語訳

信なる言葉には飾りつけがない。
飾られた文言ほど真実ではない。

善なる者はうかつに喋らない。
うかつに喋る者ほど善意がない。

賢い者は博識には見せない。
博識ひけらかす者ほど頭が悪い。


タオなる者は、積まない。

人々の為に活動しては
自分の身の丈に合った豊かさを手に入れ、
人々に尽くし与えては
自分の心が満ちゆく豊かさを広げられる。

天なる道... それは
万物を繁栄させて、しかも危害はない。

タオなる者... それは
物事を成功させて、しかも抗争はない。




Translated by アメ
高千穂 天岩戸 にて



 



 

アメのフタコトミコト

自己還元への全81章。

この満ち足りた心地が

本来の自己なのだと思い出す。


「うかつに喋らない」のではなく

「言葉では表せない」が最も近く感じる。





道教(老子の故郷) からなる処世術には

交渉の話術によって

他国との平和を結ぶテクニックがある。


つまり逆手に使われると

言葉巧みな話術によって騙されて

自国の平和を失う可能性も生じる。



万物すべては必ず陰陽セットだから

この現象もまた必然とした上で

予測されるであろう場面での

「見抜き方」なり「見せ方」なりを


老子は、タオに基づき

わざわざ偉そうには言わずして

的確ストレートな教訓で、最後に置いた。


としたら、とても深いラブレターである。


万物へ、つまり老若男女や

一般的にいわれる善悪や優劣を超えて

確かな秘術と為す深遠さ…、計り知れない。









高千穂にて、日光のシャワーを浴びた。








 

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 

 

 









セオリツヒメノミコト


古事記や日本書紀にも一切登場しない
瀬織津姫命(せおりつひめのみこと) は
神道の大祓祝詞にのみ御出ましする。

大祓祝詞(おおはらえのりと)とは
人の罪や穢れを祓う際に奏上される。




水に流す女神


瀬織津姫、

弁財天=サラスバティとの説あり。

仏教では

善女龍王や妙見菩薩と同一説もあり。

とすると

道教での媽祖や鎮宅霊符神にもつながる。

いずれにしても北極星と水源にまつわる。

(照合の解説は長くなるのでここでは割愛)










老子道徳経を読み始めたあたりで

この瀬織津姫命様と

ご縁ある方がおられると思います。


上善如水、

水のような生き方 へのみそぎのごとく。





神戸市にある六甲比命大善神社では、

磐座を御神体として

瀬織津姫が祀られています。




↑参拝後、雪がやんで燃えるような夕焼け







比命神社への参拝がかなう数ヵ月前、
老子上篇を読み終えた頃の8月8日
道に迷って着いた神社があり
そこで初めて瀬織津姫の存在を知りました。






そして再び

老子全章の解読2周目を始めた頃には

また瀬織津姫が祀られている

佐久奈度神社に到着。


なので

このブログのいちばん初めの記事には

佐久奈度神社で頂戴した神札の写真を

添えさせていただいています。



↑ここでの参拝後も

独特な雲と夕焼けのコラボがあったので


セオリツヒメはアマテラス(太陽)を呼び

美しく融合する神様なのかと

個人的には学びとっています。


罪穢れをはらう経験をしたのなら

通常よりも更なる希望の光が

照らし込んでくるのだと。









「もとの自己活力を発揮してみたい」

そんなタオなる願いが心に浮かんだら、

みそぎサポートの神様との出会いは然り。


タオと同じく

つかもうとしてもつかめないのに

確かにわたし達を生かしてくれている

謎の存在。玄妙なる根源地。


ハッキリしない存在なほど、真実味。


出会う手配は、まるで魔法。

ありがたい魔法。タオのマジック!








老子は云う、

女神のような柔らかさと静けさが

どれほど賢い世界平和のキーであるかを



written by アメ

六甲比命大善神社 にて


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -