ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

フミタツさん(仮名・50代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

フミタツ「8年つきあった彼氏から『別れようか』と言われています」

 

僕「彼氏さんについて、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

フミタツ「ユイト(仮名)20代後半です。アプリで知り合い、交際8年目です」

 

僕「8年も……安定期ですね?」

 

フミタツ「私もそう思って、ユイトにいろいろ提案したら、断られるどころか……『別れたくなった』って言われて、困っています」

 

僕「ユイトさんへの提案って……?」

 

フミタツ「付きあい始めた頃から、同棲を提案しています。でも、未だに実現してません」

 

僕「お互いの家への行き来はしているのですね?」

 

フミタツ「ユイトは、金曜の夜から日曜の朝まで、うちに来てくれます」

 

僕「毎週ですか? 仕事帰りに?」

 

フミタツ「毎週です。仕事帰りではなく、いったんアパートに戻り、1週間分の洗濯物を持ってくるんです」

 

僕「洗濯物?」

 

フミタツ「ユイトのアパートは1階で日照が悪く、ベランダもないので、乾かしにくいんだそうです。で、私が洗って干します」

 

僕「フミタツさんがユイトさん宅を訪ねることもあるのですか?」

 

フミタツ「ないです。何かあったら困るから……ユイトのアパートを把握しておきたいんですが、ユイトは『狭いし、古いし、見せたくない』って言うんです」

 

僕「8年つきあって、1度も? 遠いんですか?」

 

フミタツ「電車とバスがうまくつながれば、30分ぐらいのはずです。きっと、ごみ屋敷なんでしょう。『私が行って、掃除してやる』って言うんですけど……ユイトは恥ずかしがって、断るんです」

 

僕「ごみ屋敷?」

 

フミタツ「ユイトは、片づけない奴なんです。ハサミとか爪切りとか、使えばその辺にポンと置くんです。元の場所に戻さない。服も脱いだら、その辺にポイです」

 

僕「フミタツさんが全部片づけてあげる?」

 

フミタツ「そうです。洗濯ものだって、ユイトはきっと溜めてるだろうなと思って『持ってこい。私が洗濯する』って言ったら、持ってくるようになったんです」

 

僕「その感じだと、料理・掃除・買い物も……?」

 

フミタツ「全部、私がひとりでやってます。ユイトは何もせず、ソファーに寝っ転がって、テレビ見たり、ゲームしたり……です」

 

僕「ユイトさん、ずっとソファーに寝てるんですか? それは……」

 

フミタツ「私の家事がひと段落ついたら、ソファーの上のユイトをかわいがるんです」

 

僕「それはそれは……」

 

フミタツ「あ、要らない情報でしたね」

 

僕「いえいえ。ラブラブで結構なことです」

 

フミタツ「でも、完全同棲してくれないし、パートナシップ制度登録もしてくれないし、親族にも合わせてくれないし……」

 

僕「フミタツさんの方は、親族に紹介している?」

 

フミタツ「私の両親はとっくに亡くなってます。妹は海外にいて、20年会ってません」

 

僕「ユイトさんにはご両親や兄弟姉妹がいらっしゃる?」

 

フミタツ「ユイトは北海道から出てきたんです。両親も兄弟も北海道にいるらしいんですが……。詳しいことは教えてくれません」

 

僕「8年もつきあっていれば、添い遂げようと思う頃ですが……」

 

フミタツ「ですよね? ユイトは、養子縁組にも首を縦に振らないんです」

 

僕「養子縁組は、若い方の苗字が変わるし……親族に言わないわけにはいかないし……」

 

フミタツ「ユイトは、カミングアウトができてないんです。家族・同僚・友人には、今もノンケ(異性愛)を装っているんです。だから、同棲にも応じない……」

 

僕「ユイトさんは、まだ20代だから、そこまで覚悟が……」

 

フミタツ「私は持病持ちなんで……いつ、どうなるか、わからないんです」

 

僕「持病と言うと……?」

 

フミタツ「肝臓も、腎臓もよくないし、血圧も高い……。毎月、通院して、薬も飲んでます」

 

僕「お仕事は?」

 

フミタツ「ストレスが多い仕事なので、去年、希望退職者募集に応じて辞めました」

 

僕「まだ、年金には間がありますよね?」

 

フミタツ「賃貸物件を所有してますので、家賃収入でなんとか……」

 

僕「悠々自適ですね?」

 

フミタツ「金持ちではないですよ。でも、ユイトと2人で暮らすぐらいはできます。私と同棲・養子縁組すれば、ユイトは仕事しないで暮らしていけるんです。それなのに……(応じない)」

 

僕「養子縁組すれば、将来、ユイトさんは、フミタツさんの財産を相続できる……?」

 

フミタツ「そうです。結構おいしい話だと思うんですけど……」

 

僕「ですよね?」

 

フミタツ「ユイトの気持ちを占ってください」

 

僕「ユイトさんが、フミタツさんとの同棲・パートナシップ制度登録・養子縁組に応じないのは、①カミングアウトに踏み切れない。②束縛されたくない。③は、どうしますか?」

 

フミタツ「③私(フミタツ)の介護をしたくない。④は、他に男がいる。これでお願いします」

 

★ユイトさんが、フミタツさんとの同棲・パートナシップ制度登録・養子縁組に応じないのはなぜか?

①カミングアウトに踏み切れない。

②束縛されたくない。

③フミタツさんの介護をしたくない。

④他に男がいる。

 

〇現状カード

↑「皇帝」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

 

「皇帝」は「男性」「父親」「支配者」の象徴。

フミタツさんが良かれと思ってしていることも、ユイトさんの立場に立って、もう1度考え直す必要があります。

 

①カミングアウトに踏み切れない。

↑「カップの6」正位置。

ユイトさんは「過去」をふっきれてません。

カミングアウトして、傷ついたとか……。あるいは、バイセクシャルで、女性との結婚を将来、視野に入れている可能性もあります。

↑「女教皇」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

リバース(逆さま)ですから、若いがゆえに、まだ何も決めてない。どう転ぶかわからないということです。

 

②束縛されたくない。

↑「金貨の2」正位置。

どうにかバランスを保っていると言う意味です。ユイトさんにとって、フミタツさんとの関係は、安定や盤石ではなく、なんとか成り立っているのです。1つでも歯車が狂うと、噛み合わなくなる……そう思っているのです。

 

↑「剣の7」正位置。

戦場に置き去られた剣を集めています。犯罪ではありませんが、モラルに反する行為です。

ユイトさんは浮気をしている可能性があります。

フミタツさん1人に絞る覚悟ができてないのです。

 

③フミタツさんの介護をしたくない。

↑「金貨の10」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

「家族」のカードがリバース(逆さま)ですから、ユイトさんに(フミタツさんと)家族になる意思は希薄ということです。

「介護をしたくない」というのは本音でしょう。

 

↑「金貨の9」正位置。

蝶が舞い、優雅に座っています。

ユイトさんは、フミタツさんからの支援を享受したいのです。

 

④他に男がいる。

↑「剣の兵士」正位置。

剣をかざす姿は「ポーズ」です。「駆け引き」なのです。

ユイトさんは浮気しているとしても、フミタツさん以上に深い仲の特定の人がいるわけではありません。

「他に男がいるのかもしれない」と匂わせて、関係を有利にもっていこうとしているのです。

 

↑「金貨の6」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

墓石を抱きしめる年配男性をよそに、愛し合って抱き合う若い男女の幽霊。

 

相手との温度差はあります。しかし、「もっと好きな相手がいる」ことはないでしょう。

 

僕「ユイトさんが同棲・養子縁組に応じないのは、①カミングアウトに踏み切れない。②束縛されたくない。③フミタツさんの介護をしたくない。……3つとも正解です。浮気もある程度しています。が、本命が他にいるということはありません」

 

フミタツ「……」

 

僕「ショックですよね?」

 

フミタツ「いえ……想定内です。むしろ、本命が他にいないと知って、安心しました」

 

僕「そうなんですね?」

 

フミタツ「8年つきあっても、ユイトは自分のことは何も知らせてくれないので……もっと悪い状況も想像してました」

 

僕「他に男がいるとか?」

 

フミタツ「男がいる可能性も、女と同棲している可能性も、考えてました」

 

僕「(ユイトさんは)バイセクシャルかもしれない?」

 

フミタツ「1度、ユイトのスマホが開いていた時に見えたんですが……女の子のエロ動画だったんです」

 

僕「それは……(バイセクシャル)確定ですね」

 

フミタツ「私と(セックス)の時も、基本、マグロです。私が一方的に奉仕してますから……」

 

僕「……」

 

フミタツ「私が病気で、EDなので……」

 

僕「仕方ないですね」

 

フミタツ「だから、ユイトが浮気しているのも、勘づいてました。ユイトが、週末だけ、私1人で満足するわけがありません」

 

僕「フミタツさんは、それでもいいのですね?」

 

フミタツ「私は内臓が悪いので、長患いになりそうなんです。でも、施設には入りたくない……。自宅で、介護されたいんです。できれば、ユイトに……」

 

僕「その気持ちが、ユイトさんに伝わってますね」

 

フミタツ「そこまで、私は言ってないんですが……」

 

僕「ユイトさんは、わかってます。だから、決心がつかないんです。先延ばしにしたいんです」

 

フミタツ「……そうなんですね」

 

僕「フミタツさんは20代の時、ゲイデビューしてましたか?」

 

フミタツ「東京の大学に行っていた頃は、毎晩のように新宿に呑みに行ってました。地元で就職してからも地元のゲイバーに……」

 

僕「親ぐらいの男性とつき合って、養子縁組して、将来は介護して欲しいと言われたら……20代のフミタツさんは応じましたか?」

 

フミタツ「それは……難しいですね」

 

僕「20代のゲイ男性は、いろんな人と出会いたいですよね?」

 

フミタツ「理想のタイプを追い求めるも……なかなか見つからない……っていう年代ですよね」

 

僕「ちなみに、ユイトさんの理想のタイプは、フミタツさんなのでしょうか?」

 

フミタツ「ユイトの好きなタイプは……知らないんです。聞いたことあるんですが、はぐらかされるので……」

 

僕「(ユイトさんは)年上男性が好きなのは、間違いない?」

 

フミタツ「わかりません。先ほども言いましたが、女の子の動画もスマホに持ってたし……私と(セックス)の時は、マグロなので……。単に私を利用しているのかもしれません」

 

僕「利用って……ことはないでしょうが」

 

フミタツ「(ユイトに)利用されてもいいんです。こっちも介護してもらいたいですから、ウィンウィンの関係だと思います」

 

僕「でも、ユイトさんは、同棲も養子縁組にも、なかなか応じない……」

 

フミタツ「その上、ユイトは『別れようか』と言ってきている……。あきらめた方がいいのでしょうか?」

 

僕「最終アドバイスカードを引いてみましょう」

 

〇フミタツさんへの最終アドバイスカード

↑「吊るされ人」正位置。

 

「逆さ吊り」という辛い目に遭っていますが、希望はあります。正位置ですから、「犠牲」「奉仕」は報われるのです。

 

僕「ユイトさんの『別れようか』は、駆け引きです。フミタツさんとの養子縁組には、まだ応じられないというだけです」

 

フミタツ「待っていれば、いいのでしょうか?」

 

僕「重たくて、束縛してくる相手を鬱陶しく思う人は少なくありません。それに、ユイトさんからすれば、フミタツさんはまだ50代。急いで決めなくてもいいと考えているのです」

 

フミタツ「私は、どれくらい待てばいいのでしょうか?」

 

僕「カード占いは、だいたい半年先までと言われます」

 

フミタツ「半年……」

 

僕「状況が変わるできごとがあれば、もっと短い期間です。そうでなければ、半年間は、このままです」

 

フミタツ「じゃあ、半年待ちます。ユイトにフラれたら、次はありませんから」

 

僕「それがいいです。せかさないで、焦らないで、ユイトさんの面倒を見てあげてください」

 

フミタツ「ユイトに尽くし続ければ……報われるのですね?」

 

僕「そうです。家事してあげて、セックスもサービスしてあげて、浮気も目をつぶってる……そんな相手はなかなかいません」

 

フミタツ「ですよね? 私は、十分、ユイトに尽くしてますよね?」

 

僕「ユイトさんには、今のフミタツさんとの関係が心地いいんです。健康に気を付けて、今の関係を続けてください」

 

フミタツ「よかったです。実は……ユイトをあきらめなければならないのかと……思ってました」

 

僕「ユイトさんは『別れようか』とは言っても、今も、週末に(フミタツさん宅に)来ているんですよね?」

 

フミタツ「来てます」

 

僕「じゃあ、大丈夫ですよ」

 

フミタツ「ありがとうございました。養子縁組の話は半年我慢します。半年後、またよろしくお願いします」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のMAPオラクルカードです。

↑「お守り」

布をまとっただけの女性が道を歩き出そうとしています。

しかし、大丈夫なのです。右手に、水色の球体のお守りを持っているからです。

 

何が大事なのか、あなたはわかっています。

そこを大事にし続ければ、この先も安泰です。

 

自分の知恵を信じましょう。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)

 

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