初めて聞く人も多いかもしれませんが、生のタケノコを買う際、「頭を下にして持ち帰って」と言われることがあるようです。「切り口から水分が出にくく、一緒に旨みが逃げることがない」との考え方で、その方法を推奨している生産者やお店があります。

水分が出にくくなる、というのはその通りです。
でも、「逆さまがいいとは一概に言えないのでは?」というのが、私の個人的な考えです。
ちゃんとした検証はしておりませんが、ご一考の助けになればと記しておきます。
余裕ができたら、いずれ実験をしてみたいと思っています。

逆さまにすることで、大きなストレスがかかり、エグミが出てくるのでは?腐りやすくなるのでは?ということ。
野菜を美味しく保管するには、「生えている姿勢で」というのが基本。
正しい姿勢に直すために、パワーを使ってしまうので、アクが出やすくなる、栄養が無くなるからだそうです。
タケノコもそうなのかな?と。

理屈はさておき、実体験として、逆さまにしておいたものは、翌日には異臭がしてくるのに、そのまま転がして置いたものは、皮や切り口は乾き気味になるものの、中身は何ともないのです。
スーパーでゴロンと寝かされているタケノコも、前日収穫のものなのに、腐ってはいません。

じゃあ、どうしたらいいのか?
雨後に収穫したものや、最盛期や後期の水分の多いものなどで、切り口から水分が出てくるようなものは、逆さまで。穴あき袋に入っているものも、万が一でも水が漏れないように、逆さにしておいたほうがいいかもしれません。

でも、初期のもの(4月上旬くらいまで)は、だいたいが水分が少な目なので、逆さまにしなくても水はほとんど出てきません。今年は3月下旬から昨日まで、あまり雨が降らなかったので、水分が漏れ出ることがなかったです。
立てて持ち帰るのであれば、切り口が汚れていなくて、ラップ等でしっかりふさがれているものがいいと思います。
でも、、、間を取って、寝かせて持ち帰るのが一番無難かなぁ。
それに、水が一番動かない状態は「水平」ですし(笑)
私だったら、寝かせておいて、水が出てくるようだったら、逆さまにするかなぁ・・・。
絶対の正解はないです。

お店だと、そのタケノコがどのような環境で栽培されたのか、いちいち把握できません。
一律の対応になるのは仕方がないことです。
生産者が自ら売っているような所では、生産者のアドバイスに従うのがよろしいかと思います。
先日、テレビでシェフの方が、おいしい野菜の見分け方を話されていました。
「オクラは、角がしっかりしていて、緑色の濃い物」
そして、大きなサイズのオクラに大喜びされていました。

これを見ていたオクラ農家の方、「どひゃーっ」だったんじゃないですかね。
だって、わざわざ、スーパーに並んでいるあのサイズで出してるのにねぇ・・・。
角がしっかりしている五画オクラは、大きくなると固くなりやすいんです。
でも、絶対に固い訳じゃなくて、短時間で一気に大きくなったものは、柔らかい。
時間がかかって大きくなったものは、筋が固くて、いくら頑張っても食べられない。(経験済み笑い泣き

オクラも色んな品種があって、生育環境もそれぞれ。
美味しいものって、そんな単純に見分けられるわけじゃないんです。
「角がしっかりしてて緑の濃いもの」と、しきりに野菜ソムリエなども言うもんだから、
それ以外のものが売れなかったり、安くなったり。
結果、農家がそれに合わせて、こぞってそういう品種を生産するようになるわけです。

というわけで、テレビのコメントにツッコミを入れてみました。
テレビの情報を鵜呑みにせず、「色々なんだなぁ」って思ってもらえたら幸いです。

<角がしっかりしている>
 品種によって様々。丸みを帯びた可愛らしい星型もある。丸オクラは角がない。ギザギザの品種も!

<緑の濃いもの>
 品種によって様々。白っぽいもの、黄緑色の品種も。濃すぎるものは、硝酸過剰の場合も。
 ちなみに、赤オクラは、ゆでると色が落ちる。 

<産毛が生えているもの>
 品種によって、ほとんどない品種も。(出荷後、毛が落ちるのを防ぐため等で)

<ヘタから上にキズがあるものは時間が経っている>
 テレビで紹介されたものは、樹上での葉擦れなどでも起こり、新鮮さとは関係ない。

<大きいものが良い>
 見た目での判断は難しい。一気に大きくなったものは固くないが、時間がかかったものは固い。丸オクラは大きくなっても比較的固くなりにくい。
いずれも種が大き目になるので、食べる時気になりがち。割安なので、気にならなければ大きい方がお得。

ちなみに、黒くなっているものは、古い場合もありますが、昼夜の気温差によって、色素(アントシアニン)が入ってしまうこともあります。みずみずしい感じなのに、黒い筋が入っているときは、こちらの場合が多いです。
産地が遠方の場合、冷蔵輸送にも原因があるかもしれません。

あと、瑞々しいのに、おしりの細い所が白っぽい・黄色っぽいのは、花びらがくっついたまま成長して、日が当たらなかったからです。普通に食べられますよ。
時々、直売所などで見かける、太くてとっても大きなキュウリ。
家庭菜園やってるご近所さんから、こういうキュウリを頂いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

うちでは(よそでも?)、「お化けきゅうり」と呼んでいます。
葉っぱの陰にかくれてて、取り頃を逃しちゃったり、雨で一気に大きくなっちゃったりするんですよね。
ぱんぱんに膨れて、うすい黄緑色になって、腐る寸前みたいな印象を持たれることも多いのですが、
これがどうして、こういうキュウリが大好きな方もいらっしゃるのです。

解釈を変えれば、「熟した」キュウリ。
甘味が増えて、ほんのちょっぴり酸味。フルーツに少ーし近づく感じ。
直売所でも、「こういうのがいいんだよ」って、わざわざ「お化け」を選ぶ方もいらっしゃるんですよ。

規格品より安いので、
キュウリが値上がりしている今、お化けキュウリも家計の味方!
食べ方をご紹介します。
といっても、大したことではないのですアセアセ

皮が固ければ、ピーラーで縦縞をつけるように、部分的に皮を剥いた後、
ゴーヤみたいに縦半分に切り、スプーンで種をすくい取って、
あとは、キュウリと同じように料理するだけ。
「瓜」って感じの食感と味です。

農家が身近にある田舎では、当たり前のことだけれど、
なかなか縁のない方には、「種だらけで食べられない」と思われがち。
ぜひ活用してみてください。